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スポットライトを浴びたエンパイアステートビルのてっぺんに、二匹の巨大な虎が激しく爪を交わしている。
一匹は美しい銀虎。
もう一匹は濃緑色のモンスター。
「みっちゃん!逃げるんだ!!!」
「でも!」
アタシは
無数の
「行こうよ!ゴーグルおじさん!!」
「待つんだ!我々への指示は施設への避難だ!戻ろう!」
「でも!」
アタシは細い裏路地を見つめた……
さっきまでそこに居た、小さな少女の微笑みが嘘だったみたいに。
ビー!ビー!ビー!ビー!……——!!!
街全体から警告音が鳴る……
「避難して下さい!」
「外出者はシェルターへ!」
「避難してください!」
街のあらゆるところから、あらゆる人たちのホログラムモバイルで避難指示が鳴る……
「……——っ!!!」
エンパイアステートビルの
「セントラルパークの方だ!」
アタシたちは急いで
街が傷ついている……
広大な緑の中に横たわる
月を背にした獣の瞳は、真っ直ぐに前を見据えていた……
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