95
「えっ、でも本当に、緊急じゃ無さそう。でもエッ!場所って……また富士山だ!」
「行くの?母もさ、ずっと頑張って来たじゃん……」
「ミカ、疲れてたり、他にやることがある時は、休んだほうがいいと思う。でも母、元気になったから。協力できる時は協力しようと思う。
「ミカ、私もごめん。やってみたいことがあるんだ」
「ゴーグルおじさーん☆私、赤のほうで出ます!」
「OK!」
アタシはなんだか、取り残されたような気持ちになった。
「
アタシのモバイルから、シュウジの声が聞こえた。
見上げた母の顔は強くて優しくて、アタシの心は揺れた。
辛かったし、甘えたい。
でもアタシが行ったらきっと助けられる。
蛍の歌がリフレインしてる。
優しい、許しの歌。
でも……
「行く」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます