偽りの秋桜……――可視懐え、祝宴の空
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「ヤマタノオロチ、
土曜日の午後、アタシはサブローを小さな倉庫に呼び出していた。
小さな白い倉庫。
密談をするためだけにあるような倉庫……。に思うけど、いろんな最新のシステムがある、母が
アタシは手をかざして、モニターを展開した。
イスとテーブルを出してやる。
「座ってください」
サブローは静かにイスに座った。
アタシも静かに座った。
「
「……そうだね」
サブローはため息をついた。
「他はギリいけても、
「おそらく、……そうだね」
「人為的な
「いや、人為的である可能性は低いと見てるけど、どうやらディストレスは日本で生まれてる」
「始めは
「そう思われていたが、それは間違いだったんだ」
サブローはモバイルホログラムを立ち上げた。日本地図が映る。
黒いモヤモヤと白いモヤモヤが日本を包んでいて、栃木、静岡、熊本、北海道に黒いモヤが集まっていた。
その黒いモヤの流れは、東京湾の中心部から噴き出しているように見える。
「これって……!」
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