デブでぼっちでコミュ障な私だけどニコ生で頂点を目指す!

かじ(Kazi)

第1話 デブでぼっちでコミュ障

 私の名前は、朝倉 真奈美(まなみ)。高校生。性別は女性。体型はデブ。少し太ってるとかそういうレベルではなく、めっちゃデブ。そして、顔はたぶんブサイク!たぶんと言ったのは、自分の顔を自分で客観的に評価するのは難しいからだ。でも、周りから、「ブス」と言われたことがあるようなないような・・。もしかしたら自分で自分の事をブスと思い込んでいるから、実際は周りに何も言われていないのに、自分の事をブスだと言われている気がしているだけかもしれない。親からは、「あなたはカワイイわ」と言われてる。でも、まあ自分の子供をブスという親はあまりいないと思うから、あてにはならないと思っている。そんな私は、「友達がいない」。少ないとじゃなく、本当にいないのだ。友達以前に、学校で会話する事は基本ない。私が言葉を発するのは、先生にあてられてた時だけである。その時も私は馬鹿だから、小さい声で、どもりながら「わ・・・かりません。」とこたえるだけである。私は勉強もできないのだ。自分は何もかも駄目なのだ。私は何のために生まれたのだろうか。たぶん、何の意味もないんだろうな。私はそう思っている。


 「今日も学校行きたくないな」と思いながら、学校へ行った。私が教室に入っても、誰も何も反応しない。悲しい。私は透明人間じゃないかと思う時もある。そうじゃなかったら、誰か私に話しかけてくるはず。でも、誰も話しかけてこないのだ。でも、自分の机はあるし、授業で先生にあてられるし、当然のようにクラスの名簿にも私の名前はある。やはり、なぜだか、わからないけど無視されている・・。いや、無視というか、私なんて相手にする価値は何もないと思われているのだろう。たまに私は死にたくなる。生きている価値はないのだ。リストカットして、死のうと何度も思った事がある。でも、怖くて何もできずに、カッターナイフをもったまま、時間だけが過ぎていくだけだった。悲しい・・。


 そんな私の楽しみは、食べる事とニコニコ動画とかYouTubeでアニメとかドラマなどをみる事だ。アニメとかドラマをみていたら現実逃避できる。アニメやドラマの主人公になりきって、その世界を楽しめるのだ。アニメやドラマをみていあたら、現実世界の出来事なんて、どうでもよく思えてくる。でも・・・・。ふと、我にかえって現実世界に意識が戻ってくると、アニメやドラマと自分とのギャップに苦しみ、余計みじめな気持ちになる。それを私は1日に何回も何回も繰り返しているのだった。現実は厳しい・・。救いはどこにもないのだろうか・・・。


 そんな私は、ある日。ニコニコ動画をいつものように、みているとゲーム実況というのをみつけ、そこで実況している人がめちゃくちゃ人気者だという事に気がづいた。動画の再生数は数万~数十万再生されている。コメント数も多い。マイリスト登録数もフォロワーも、ものすごい数だ。しかも、そんな人達の動画の中で雑談をきいていると、たいしてリア充っぽくないのだ。どっちかというと、学校では友達も少ない、そんな人達がわりといるのだ。でも、まあ友達0人とかいう人は私以外はあまりいないだろうけど・・・。もしかしたら、この世界。ニコニコ動画の中なら、私は人気者になれるのではない。そんな幻想を私はいだいたのだった。現実はそんなに甘くない。その事に気付くのは実際にやり始めてすぐの事だった。


(続く)


「1話あとがき」

 今日から新作の小説を書いていこうと思います。めっちゃネガティブな内容になっている気もしなくもないですが、書いている方は楽しく書いていますw

 ぼっち設定は意外に面白いんじゃないかと最近、思っています。今回はタイムマシンが出てきたりそういう事はいっさいありません。めっちゃ、現実の世界の話です。

 わりと更新頻度髙めで書く予定です。よろしくお願いします。

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