第84話:ああっ女神さまっ。

肺炎の精密検査のため今日、総合病院へ行ってきた。


CT撮ってレントゲン撮って、採血して調べてもらった。


お医者さんからは、間質性肺炎だって言われた。

病名聞いてもよく分からない。

原因はいろいろあるんだそうで、だからこれだって決めるのは

難しいんだって。


熱が出ない肺炎で肺の間質に炎症が起こって間質の壁が硬くなって

呼吸がしづらくなる病気だって言われた。


たしかにちょっと動くと息切れがする。


治療方法をどうするかについては、今日は決まらなかった。

再来週また来院してレントゲンと採血の結果を見て決めんるんだそうだ。


僕は案外軽く考えてたんだけどな・・・甘かったかな。


今のところ、いいのか悪いのかさえ分からない。

徐々に回復に向かうのか、悪化していくのかも分からない。

不安だけが残った。


そんな日に限って嫁さんが付き添ってくれていない。


いつもは嫁さんがそばにいて付き添ってくれるんだけど、今日は予定が

立たなくて来てもらえなかった。


一緒に来たら疲れるから、来なくていい、子供じゃないんだから

病院くらいひとりで行けるからって言うんだけど、旦那のことは

すべて知っておきたいんだろうね。

だからいつもは必ず僕のそばに嫁さんがいる。


だけど今日は、ひとりでジョル子に乗って総合病院へ行った。


だから、めちゃ寂しかった。

甘える嫁さんがいないから・・・。

嫁さんがそばにいてくれるだけで癒しになるし安心する。


お医者からの説明が明るいものだったらルンルンで帰ってきたんだけど、


僕は絶対嫁さんに依存してるね。


家に帰って肺炎の検査結果を嫁さんに説明した。

当然、嫁さんに聞かれるからね。


そしたら慰められて、こう言われた。


「心配したってしょうがないじゃない?」

「なるようにしかならないものは、なるようにしかならないんだからね」

「お医者さんの言うことをちゃんと聞いて病気をきちんと治すことだけ

考えようね」


「なんにもしなくていいからね」


って言ってくれた。

力強いお言葉・・・優しいお言葉・・・愛しい僕の「ああっ女神さまっ」


君がベルダンディーに見えるよ。


僕は君がいないと生きていけないと思う。



※ちなみにベルダンディーは藤島康介先生による漫画『ああっ女神さまっ』

に出てくるメインヒロイン。

身長165cm、スリーサイズは83-57-84。


『月刊アフタヌーン』(講談社)において、1988年11月号(同年9月24日発売)から2014年6月号(同年4月25日発売)まで連載された。全308話。

青年誌にしては珍しく、終始プラトニックでした。

こんな小説書いてみたい。

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