第13話:節分のベランダの豆さんのゆくえ。

節分、もう終わっちゃいましたけど・・・


豆まきで思い出したんですが、、、昔、ワカちゃんって言う

柴犬を飼ってたんですよね。

でね、僕の家のベランダは東側以外を除いてぐるっと回れるように

なってるんです。


で、柴犬のワカちゃんの犬小屋がそのベランダに置いてあって

ワカちゃんは、ベランダを自由に行き来できたんです。


ワカちゃんがある程度成長した、ある節分の日の夜、嫁さんと

豆まきしたんです。

北側のサッシのドアを開けてね・・・外のベランダに向かって

豆を投げたって言うか、蒔いたってほうが正しいかな。


「鬼は〜外・・・福は内って」ね。


それで次の日の朝、嫁さんが蒔いた豆さんを掃除しようとホウキとチリ取りを

持ってベランダへ、

そしたら、投げたはずの豆が綺麗さっぱり消えて一個もなくなってたんです。

風で全部、どこかへ飛んじゃったはずないんです。


ハーハー舌を出して、ご機嫌よく嫁さんに甘えてくるワカちゃんがいるだけ・・・。

豆さんはどこに・・・。


もう分かったでしょ、昨夜、投げたはずのの豆さんは、ワカちゃんが全部食べて

掃除しててくれたんですね。

それからは節分に豆さんを投げても次の朝、掃除に行かなくても豆は綺麗に

なくなってると言う、我が家には事後共犯者がいたって話です。

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