第5話:ふとした日常
僕はいつもコタツに足を突っ込んでいて、麻美子ちゃんは僕の後ろで
ソファーに座ってることが多いんです。
で、ふたりでテレビを見てたら、僕の後ろで彼女の寝息が聞こえたので
「寝てる?」
って聞くと
「起きてるよ」
って返事が返ってきたから、
「うそ、今、僕が声をかけたから起きたんでしょ?」
って言うと
「ほんとに寝てないから・・」
って言われて、
「だって寝息が聞こえたけど・・・」
って振り向いて見ると愛犬のしんちゃんが麻美子ちゃんの横で気持ちよさそうに
寝息をたててました。
麻美子ちゃんの寝息とほんとよく似てるんだ。
まぎらわしい。
あとソファーから伸びた麻美子ちゃんの足を、愛犬のしんちゃんかと思って、
ろくに確かめもしないで、ナデナデしたら
「何してんの?」
って彼女に言われて・・・
「しんちゃんと間違えた」
って笑ってごまかした。
君がもこもこ、ふわふわの靴下なんか履いてるから、間違ったんだよ。
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