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「戻りましたわあああああああああ御守護神様~~~~~ん~むちゅむちゅむちゅううううう!!!!!」
……例の騒動から二ヶ月ほど、再会と同時に……いつの間にか神になっていたらしい俺は押し倒され、上記通り……これがもし吸血姫だったら何回血を吸われ下僕にされているのか、という勢いで熱烈な再会の接吻を受ける。
「ぷ、ぷはーっ、お、おちつけっ!息が出来なむちゅううううううう!!!!!」
「あ―もぅ、落ち着きなさい!そんなに興奮しなくても逃げなむちゅうううう!!」
「嗚呼っ、第一夫人様のこのやあらかい唇も久し振りですわっ♪会えなかった数か月の間にお胸も随分とやあらかく……旦那様の寵愛を熱心に受けてらっしゃるのですねっ羨ましいいいいいいいいいいいああああああああああああああ!!」
「こっコラッヤメタマエッ!い、いつもそんなに揉まれたりなんかっ!優しく上から撫でる様に……ぽっ♪」
「……ねめしすさまっ!おかえりなさいっ♪おひさしぶりですっ♪」
ルナちゃんの声で全員我に返る。俺とアテナに抱き着き全身キスマークにした金髪巨乳のローブ姿の女性、最初に出会った時からすっかりキャラ変してしまったが、これでも辺境伯第二息女である。
そう、ネメシスが辺境伯領での手伝いを終えて久し振りに村へと戻ってきた。横にいたヘレネのやれやれといった表情が見える。いやすいませんこのご主人を止めてくださいよ。
「さ、再会の挨拶はこの辺にして……思ったよりも早かったじゃないか。無事公務の手伝いは終わったのだな?」
「元よりわたくしの継承順位は弟よりも低く、兄妹では最下位ですわ。お父様も少しづつですが公務を再開してますし、兄と姉の子供もいます。本来継承破棄してもよろしいのですが……」
「それは勿体無い、ネメシス、君の噂は聞いている。冒険者としての活動もあり領地に戻るのは少ないが、この広い辺境伯領内でも上位の税収だそうじゃないか。領民の評判も良くそれだけ治世に優れているのだろう?俺との婚約は忘れ母親の後をついて辺境伯を目指(ry 」
「いえいえ、わたくしの力ではなく家臣の皆の尽力のお陰ですわっ!わたくしなどお飾りの神輿みたいなもの、いくらでも変わりはいますが、旦那様の妾としての立場は何事にも変えれませんわっ!
残念ながらあの日の情事では妊娠の傾向はありませんでしたが、これからも、今からでも何度も何十度も繰り返し性交をしむむむむむっ!」
「ほらほら、ネメシス様も再会の挨拶はいい加減にその辺で……領都からの長旅お疲れ様でした。湯浴みの準備が整ってますのでこちらへ」
食い気味に抱き着きマシンガンの様な売り込みをしてくるネメシスの口を押え、引き離してくれるヘレネ。
「も、もうっヘレネのイケズうううもっと旦那様に石鹸じゃないわたくしの豊潤な香りを嗅いでいただきたかったのにぃ~!」
ネメシスの悲痛な叫びをよそにヘレネはぺこっとお辞儀をし、また数刻後……と言い残して、まだ完成前だが今後の住居となるだろう辺境伯の別荘の方へとネメシスを引きずっていく。
「……行ったか?ふぅ、相変わらず嵐のような一族よの……避難して正解じゃったわい」
……ネメシスが連れ去られたのを見計らったように部屋の奥からアルテミスが出てくる。
直前で「ワシは用事があるのでな、今からくる暴風の対処は2人に任せる、ではっ!」っといって奥に引っ込んでしまっていた。流石狼の嗅覚、気付いていたな……おにょれ今夜オボエテオレヨ……。
……
「さ、再着任のごたごたもひと段落付きましたし、これからゆったりと4人で……ルナちゃんやヘレネも混ざって6人で、というのも捨て難いですわね♪」
「捨てなさい!もうっ、そこまでがっつかなくてもアヤカートは逃げはしないわよ♪今日はネメシスの回数を多くするからゆっくり楽しみなさい♪」
そんな第一、第三夫人(予定の2人)の戯言をアルテミスと一緒に聞き流しつつ、ルナちゃんの六人で遊べるの?という無垢な視線にしどろもどろ説明しつつ、本題に入った。
「ある程度は伝書もしておりますが、そろそろアテナ様の成人も近いですし、本格的に婚前旅行の計画を立てませんとね♪予算はこの範囲内で出せますので、派手な旅行にしても構いませんわよ♪」
といいつつネメシスの出してきた額を見て俺とアテナは唖然とする。
「け、桁が二桁間違ってる気がするのだが……いくら辺境伯の娘とはいえ、領の財務から出すのはよくないと思うぞ?」
「わたくしの結婚資金として正当な議会によって予算策定されているお金ですわ♪それに二年間でのわたくしの冒険者としての賞金も入っています。アテナ様・アルテミス様、わたくしの3人分の旅行を一度に行うのですし、ほんの少し豪華にしても……」
「だからワシを撒きこむなっ!」
「いやいや、辺境伯にも言ってるがそこまで豪華にするつもりはないって!ネメシス、君の気持は嬉しいが、このご時世もあるし豪勢な旅行は自粛したいと思っている。何なら移動も、俺の技能で済まそうと思っている位だ」
「確かにあの時の、天馬での移動は夢心地にさせていただきましたが……旦那様に負担がかかりますし、馬車等で移動しつつ各地の様子も見てみたいですのよ。各国馬車の運賃からは税金として街道の整備費等も捻出されるでしょうし、残念ですが旦那様の技能は控えめになさっていただきますわ」
まあ確かに一理ある。俺の技能を使っての空の旅は快適だが、流石に全部をそれで済ませるのも味気ないしな。
全員での話し合い + ヘレネや村の既婚者のアドバイスによって、大体のコース・プランは決定した。無論戦局等でコースが変わったり最悪中止もあるだろうがそれは仕方がない。
出発まで半月、村の食料の為特別に許可を貰い備蓄用の動物やモンスターを多めに狩る。俺達が狩らなくても老狩人や育成中の後輩?もいるが、この世界は何が起きるか判らないし備蓄しておくに越した事は無い。マジックバッグがある世界だし狩っておけばしばらくは新鮮な肉がすぐ食べられる。
さ、なんやかんやで出発当日になった。
村長や老狩人、ルナちゃんの面倒を見てくれていた老婆たち、アテナの同僚、材木問屋の顔見知りの護衛達、そしてヘレネ始め辺境伯別荘の皆が総出で見送ってくれる。俺達は暫くの不在を詫びアテナの家の保全を頼む。
村を出る馬車に乗り、初めて長期間村の外に出るルナちゃんの歓喜の声を聞きながら、いざ出発進行だ!
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