『誇らしい女』
何故だろう
今夜は急にただ死にたくなった
どう考えてもまだ死にたくはない筈で
自らは絶対に死ねないことも判っているのに
死にたくてたまらない
理由は沢山ありそうでいて皆目見当がつかないし
この感情に説明もつかない
常に自分の全てを把握しているつもりの私なのに
今夜のこの感情的な馬鹿さ加減は
何だか女体の神秘みたいで
私は少し誇らしかった
昔の彼に深くつけられた傷と極上の快感を思い出しては
少し微笑んだりして
さっきまでの死にたさも判らなくなる始末
感覚的すぎる自分の女っぽさが誇らしかったんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます