第28話 覚悟


何時だ今


時計を見ると3時27分を指している


まただ

最近は悪夢を見ないようになったのに

明日から、いや今日から学校だから緊張しているのか?

思い出したくないはずなのにその夢のことが頭の中を駆け巡る



優愛に振られた俺は親切にしてくれたお姉さんと一緒に住むことになった

少しして俺はその人のことが好きになってしまった

俺はその人に告白しようとタイミングをうかがう

ここだ、と思ったところでついに告白をした

結果は☓

そんな目で見てなかった、そんな目で見てほしくなかったと言われてしまう


場面は変わって駅のホーム

まだ電車は来ていないようだった

まもなく電車が参ります白線の内側まで下がってお待ち下さい

流れる声

俺はその声に従わず白線から一歩踏み出した

今回は助けてくれる人がいるはずもなく




本当に嫌な夢だった

変に現実味がある

もし俺が唯さんのことを好きになってしまったらこうなってしまうのだろうか

唯さんは俺のことをどう思っているのだろうか

俺は唯さんのことをどう思っているのだろう

正直俺は唯さんに惹かれている

優しいし、気遣いしてくれるし、可愛いし、スタイル整ってるし、こんなの惹かれない方がおかしい

でもこれじゃあ駄目なんだ

俺は唯さんのことを好きになったらいけない

唯さんは困っている俺を助けてくれた、だけど

それは俺が困っていたから

唯さんは偶然俺を助けてくれた

俺はその偶然を恋愛と結びつけちゃいけないと思う

さっき唯さんには逃げないって言ったけど本当は逃げたい、今にも逃げ出したい、だけど俺は逃げてばっかりだから前に進まなきゃいけない

きっとそのうち唯さんにいい人が現れて唯さんはその人と前に進み出す

だから俺が唯さんと一緒にいられるのはその時まで

俺はこれからも一緒に居たいけど相手がそれを拒否したらそれはただの俺のエゴになってしまう

だから唯さんに拒否されるまでは一緒に居よう

仲のいい知り合いとして



その後俺は久々の学校のために眠りについた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る