話が合うよね
砦二光
選別
私が小学校を卒業するとき、先生がこう言った。
「みんなー、卒業前に好きなものに分かれてー」
私は、よく覚えていないが、███を選択したと思う。
そうして、私の同級生37人が全て、別のものを選択した。
私はもちろん███を選択した。
他の子は、警察官や消防士、アニメーターを選んだりしていた。
多分、そうだったと思う。
そして、私は今、高校卒業だ。中学校は入学した生徒が、38人で卒業できた生徒は私だけだった。まあ、しょうがないよね、みんながみんな███になれる訳じゃないもの。あ、名前が呼ばれた。そうして、私は卒業証書を受け取った。高校を卒業できたのは、198人中2人だけだった。まあ、そんな感じだよ。そう言って、もう一人の子は行ってしまった。
私も███として、誇りを持って、社会で働いて行かないと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます