47色 幼馴染とひさしぶり

「はい、守目さん入ってきてください」


 先生に呼ばれリーンは教室に入ってきた。


「では、改めて皆さんに自己紹介をお願いしますね」


 リーンは頷き「はい」と返事をするとわたしたちに向かって自己紹介をする。


 昨日もしたけど、リーンからの申し出でもう一度自己紹介をしたいとのことだった。


「わたしの名前は『守目葉月もりめはづき』です。改めてこれからよろしくお願いします。そして、ひさしぶり!」


 リーンはわたしたちを見回した後、シアンとクロロンの方をみていう。


「…ひさしぶり」

「うん、ひさしぶり」


 二人は微笑みながら返すとリーンは二人に向けて言葉を続ける。


「離ればなれになっていた10年を埋めるぐらい沢山の思い出をつくろうね!もちろん、みんなとも新しい思い出をつくりたいな」


 リーンはわたしたちにも気持ちを向ける。


「うん!わたしとリーンは出会ったばかりだけど、昔の思い出に負けないぐらい楽しくなるようにがんばろうね!」


 わたしは勢いあまって席を立つ。


「今から考えるだけでわくわくが止まらないよ!」

 


 新しいトモダチも加わったわたしたちのクラス。これからもっと楽しくなりそう!そう確信できた。  



 カラーメモリー ~幼馴染とひさしぶり編~おしまい

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