35色 丸内林檎の聞き込み調査
「そろそろ二人と合流したころでしょか?」
私は周囲を警戒しながらそういうと黒崎さんも辺りを警戒しながら返す。
「あいつは言動はBBA臭いが仕事は早いからな」
「BBAって略しても略しきれてない呼び方じゃないですか」
のじゃ魔女さんにあの場所を調べてもらう様にお願いをして、私と黒崎さんは事件現場の服屋さんを目指していた。
「丸内、止まれ」
黒崎さんに言われて私は歩みを止める。
「どうしましたか?」
「誰かいる」
路地裏の曲がり角の直前でその先にある気配に気が付いた黒崎さんはいう。
「あの浮いている少年ともう一人はどこに行った?」
「さあな、だが、まさか勘づかれていたとはな」
この声は追っ手の人でしょうか?分かることは『浮いている』ということは恐らくノワルのことでしょう。私の読み通りに二人の近くにいたんですね。しかし、その二人が逆にこっちに来てしまうとは…。
「丸内、スイッチを入れろ」
黒崎さんは私に指示を出す。
「分かりました。ですが、私が隠れることが出来ても黒崎さんはどうするんですか?」
「そうだな…そこの物陰に隠れるとする。バレたら奴らの意識を飛ばす」
「出来れば穏便に済まして下さい」
物騒なことを言い出した黒崎さんに一応釘を刺しておく。
「あの二人を見失ってかなりの距離を探したが本当に逃げ足が早かったな」
「多分だが魔法を使ったんじゃないか?」
「確かに1人は浮いてたからその可能性はあるな」
「だが、浮いて逃げたらすぐに分かりそうなんだけどな」
「まあ、別の方法でも使ったんだろう」
そんな会話をしながら二人は私達の隠れる物陰を過ぎて行く。二人の会話が遠くなって聞こえなくなったことを確認して私達は物陰から出る。
「桃山の魔力感知ぐらいじゃなきゃ『あれ』は見破れないかもな」
「『あれ』ってノワルの魔法のことですか?」
「ああ、あいつ変わった『
「変わったですか?」
「まだ、詳しくは分からんがあいつは何かを感じた」
「なるほど、さすがですね」
「?」
私の返しに黒崎さんは少し驚いた顔をする。
「確かにノワルには何かありますが、まあ、今は関係ないので行きましょうか」
「は?」
私の謎の返しに黒崎さんはポカンとするが「まあ、そうだな」と納得してくれたみたいで私達は先に進む。
現場の近くまできた私達はとある場所の前を通りかかり私は足を止める。
「どうした?」
急に足を止めた私に黒崎さんは言ってくる。
「少しこちらに寄ってもいいですか?」
私が指した場所をみて黒崎さんは怪訝な顔をする。
「おい、まさか呑気に『お茶』でもする気か?」
黒崎さんが云うのも無理はない、私が指した場所はケーキ屋兼喫茶店なのだ。
「違いますよ、ここに頼れる友人がいるので、情報を頂ければと思いまして」
「そいつは信頼出来るのか?」
私の言葉に黒崎さんは疑ってかかる。さすが現役魔導警察の方ですね。警戒心がお強いです。
「はい、少し変わった子ですが、信頼出来る人なので大丈夫です。私が保証します」
私がそういうと黒崎さんは「そうか」と一言いってお店に入って行く。私もそれに続く。
「いらっしゃいま…マル!?アナタ、ナニやってるのよ!?」
私がお店に入るとエプロンを着けた少女が出迎えてくれたが、私に気付いて慌ててよってくる。
「こんにちは、スミレ、こちらは私の無実の証明を手伝ってくれている黒崎さんです」
「あ、はい、この子が迷惑かけてます」
スミレは黒崎さんにお辞儀をすると奥の席に案内してくれる。
「多分ここなら大丈夫ね」
「マルウチさん大丈夫?」
その隣の席に緑色のパーカーで髪の毛がくるくると跳ねている少年が話し掛けてきた。
「何でお前がいる?」
それをみた黒崎さんは少し動揺しながらいう。
「あ、すみません。ごめんなさい、こんにちは黒崎さん」
「ああ」
くるくる少年こと緑風くんは黒崎さんに律儀に頭を下げて挨拶する。
「こんにちは、緑風くん今日は何故こちらに?」
私は席に座りながら聞くと答えてくれた。
「えっと、たまたまコーヒーゼリーを食べにきたらね。ここにくる途中でマルウチさんが追われてるって噂を聞いたんだ。だから、ちょうどムラサキさんのお店に行こうとしてたから、ムラサキさんに伝えたんだ。それでしばらく様子をみてたらたまたまマルウチさんがきたんだ」
緑風くんはざっと説明してくれた。
「なるほど、噂ですか…でしたら、その噂で気になることはありましたか?スミレも何かお客さんで何か気になることを言っている人はいましたか?」
「まあ…あるにはあるはね…」
「?」
私の質問にスミレは何故か煮え切らない感じで返してくる。
「なんだ?はっきりしろ」
「あ、えっとですね」
それをみた黒崎さんは少し高圧的に聞き返すが緑風くんが答えてくれた。
「ぼくもさっき他のお客さん話してるのが聞こえてきただけなんですが『日紫喜書店の息子さんが何かをみた』って話していました」
「日紫喜書店…なるほど、スミレが話したがらない訳です」
「なんの話だ?」
「いえ、こちらの話です。緑風くんありがとうございます。かなり気になる情報です」
「ううん、ぼくじゃなくてムラサキさんのおかげだよ」
私がお礼をいうと緑風くんは手をブンブンと振りながらいう。
「え?そうなんですか?」
「違うわよ」
私が聞くとスミレは少し機嫌が悪そうにいう。
「えーっと、いってもいいのかな?うん、ムラサキさんのおかげだしいったほうがいいよね!」
緑風くんは少し考えた後に言葉を続ける。
「ムラサキさんがお客さんにいろいろと情報を聞いてくれたんだ。その話をしていたお客さんからもムラサキさんが情報を聞きだしてくれたんだ」
「ちょっと!アナタ余計なことをいわないで」
緑風くんに暴露されてしまったスミレは緑風くんに詰め寄る。
「ご、ごめんね!でも!ムラサキさんのがんばりをぼくなんかがうばっちゃダメだと思って」
緑風くんのまっすぐな言葉にスミレは驚いた顔をした後言葉を返す。
「…まあ、その悪かったわ…別にアナタを責めたかった訳じゃないの…その…アイツの名前が出てきたものだから…つい」
「全然気にしなくてもいいよ。ムラサキさんのおかげだから」
「アナタ…むやみやたらに人を褒めるのはやめなさい、むず痒いわよ…でも、その、ありがとう」
スミレは照れ臭そうにお礼をいう。
「おい、俺は何を見せられている?」
今まで黙っていた黒崎さんが口を開く。
「おっと、これは失礼しました。二人ともありがとうございます。二人のおかげで確認する場所がもう1ヶ所出来ました」
「そこに行くのか?」
「はい、そこによれば私の考えが『確信』に近くなると思われます」
私と黒崎さんが席を立ち上がろうとすると入り口のベルが鳴り二人の男の人が入ってきた。
「!?丸内隠れろ!」
その人達をみた黒崎さんは慌てながらも小声で私にいう。私は慌てて机の下に隠れる。本来ならキーホルダーのスイッチを入れるべきなんでしょうが急に云われたものでつい…。
「いらっしゃいませー」
スミレのお母さんが接客をしているようです。
「すみません。警察です。お聞きしたいことがありまして捜査に協力お願いします」
机の下に隠れて一瞬しか見えなかったが入ってきた二人は先程の二人とは違うみたいですね。
「服屋の店主が殺害された事件についてなのですが」
「はい…聞いております」
「そちらの事件についての容疑者の丸内林檎の聞き込みをしておりまして何か目撃者情報があればお願いします」
目撃情報を探しているということは、私がここにいると知っていてきた訳じゃないんですね。
「すみません、そのことについてはなんとも言えないですね」
何とか匿ってくれるみたいです。
「あの、ぼくマルウチさんがどこにいるかしってますよ」
「!?」
えっ!?この声は緑風くん!?
「本当かい!?どこにいるのかな?」
「えっと、カーミンからこの商店街にくる途中で見かけて少し離れた本屋の近くでなにかを探してるみたいでした」
ん?これはもしや?
「なにを探していたかわかるかい?」
「はっきりとは分かりませんけど多分情報ですかね?ぼくもここにくる途中の噂で聞いただけなので…すみません、おチカラになれず…」
「いや、ありがとう助かったよ。この商店街からカーミンの間に捜査網を広げよう」
ベルがもう一度なり出ていったみたいだ。私は恐る恐る机の下から顔を出す。
「…アナタ…なかなか…恐ろしいことをするわね…」
「もし、うまくいかなかったらどうしてた?」
スミレと黒崎さんはかなり困惑した感じで戻ってきた緑風くんにいう。
「すみません、えっと…余計なことだったでしょうか…?」
緑風くんは二人の反応をみて謝る。
「正直、いきなり裏切ったかと思ったわよ」
「ごめんね、そうみえても仕方ないよね。でも、違うよ!」
緑風くんは慌てて訂正する。
「ええ、分かってますよ。私もはじめは驚きましたが、なんとなく緑風くんの考えは分かりました」
「どういうことだ?」
黒崎さんが聞いてくる。
「『半分本当で半分嘘の情報』をいったんですよね?」
「うん、正直ウソはあまり好きじゃないけど、ウソを付くときはすべてウソじゃなくて『本当のことを混ぜる』と人は信じるってオニーがいってたんだ」
「それに日紫喜書店から遠ざけてくれましたね」
「うん、マルウチさんがこれから行くっていってたからそこから離さないといけないと思って」
「そこまで考えてたの?」
緑風くんの言葉にスミレは驚く。
「こいつはなんだ…天才なのかただの天然なのかますます分からん…」
黒崎さんも驚いている様子です。
「とにかく助かりました。そろそろ行くとします」
「待ちなさい」
行こうとする私をスミレが止める。
「念には念をよ、裏口から出なさい」
「何から何まで感謝します」
「礼はいいからさっさと無実を証明してきなさい。とは、いってもそんなのこの商店街にいるみんな分かりきってるけどね」
スミレはクスリと笑いながらいう。
「緑風くんもありがとうございます。今度コーヒーゼリーでも奢りますね」
「ぼくもお礼はいいよ。逆にここまでしかチカラになれなくてごめんね」
「いえ、寧ろ大手柄です」
「そろそろ行くぞ」
黒崎さんにいわれ私は裏口に向かうと後ろから緑風くんが「がんばって!」と声援をくれた。
「まあ、気をつけなさい」
「はい」
「助かった」
裏口を開けスミレがいい私と黒崎さんは一言ずつお礼の言葉を口にして目的地に向かった。
私達は日紫喜書店の裏口つまり玄関の方にやってきた。私はインターホンを押す前に周囲を見回してあることに気付いた。
「なるほど、そういうことですか」
その事の『確認』の為にインターホンを押した。
「はい…って八百屋のマル!?」
「失礼しますね」
「邪魔するぞ」
驚くメガネくんを無視して私達は玄関に押し入る。
「ちょっといきなりなんだい!?人の家にズケズケと!?それになんでアナタもいるんですか!?」
メガネくんこと日紫喜書店の息子の
「まあ、成り行きだ」
「単刀直入に云えばメガネくんに聞きたいことがあって来たんですよ」
一言だけで済まそうとする黒崎さんの言葉に私は説明を付け足す。
「君が僕に聞きたいことだって?」
メガネくんは警戒しながら返す。
「まさか、僕に落とし前でもつけにきたのかい?」
「落とし前ですか?」
私は彼の言葉が理解出来ずに聞き返す。
「なんだい?僕が『君をみた』って言ったから追われてるんだろ?」
「なに!?」
メガネくんの発言に黒崎さんは驚く。勿論私もですが。
「…それは、誰にでしょうか?」
「確か、糸池っていう刑事さんにだね」
(なるほど、その名前がここで出てきますか)
手を顎に当てて私は考える。
「それは何時だ?」
黒崎さんはメガネくんに質問する。
「今朝の開店前にお店の本の整理をしてた時だから7時前とかだった気がするよ」
「…妙だな…何故そんな早い時間に来たんだ」
黒崎さんは眉間に皺をよせて考える。
「因みにどのような経緯の会話でそうなりましたか?」
私は一度考えるのをやめて気になっていたことを質問する。
「確か、『自分意外で最後に服屋に入店したのは誰だ』ってね」
「!?なんだ?その質問は?」
「………なるほど、繋がってきましたね。疑うようで申し訳ないのですが、その会話の証言人などはいますか?」
私は念のために確認する。
《ワタシが保証しよう》
「!?」
突然、私の頭の中にテレパシーの用なモノが流れてきた。
《なかなか戻って来ないと思って来てみれば、いつまでワタシを待たせるきだ?》
声のというかテレパシーのした方を見てみるとカワウソの人形が浮いていた。
「まさか…お前、マモノか!?」
黒崎さんは驚きながら聞く。
《また、会ったな勇者の末裔》
勇者の末裔?何のことでしょうか?
「というかお前なんだその滑稽な姿は」
黒崎さんは少し嘲笑うようにいう。
《…いや、ワタシにもいろいろあったのだ…》
「お前にいろいろだと?」
黒崎さんはバカにするように聞き返す。
《ミドリカゼクウタに渡された依り代だ》
「!?………そうか」
その名前を聞いた瞬間、黒崎さんはそう一言だけ言って何も云わなくなる。
「ここで彼が出てくるとは気になりますね」
《さて、話は戻るが証言人とやらがいればいいのだろう》
触れてほしくないのかカワウソくんは話を戻す。
「まあ、そうですね。メガネくん、貴重な証言感謝します。いきなり押し寄せてすみません今度お詫びの品でも持って来ますね」
「別にいいさ、僕としては自分の証言で冤罪を生まれても気分が悪いからね。さっさと証明してきなよ」
「感謝します」
私達は一言お礼を言ってその場を後にした。
寄り道をしましたが、私達は事件のあったお店の前まで戻ってきた。私はここにくる前にキーホルダーのスイッチを入れて姿を消していた。
「黒崎さん!?なぜここに!?」
お店の入り口前で警備をしていた警備員は黒崎さんをみて驚く。
「ここを調べたくて戻って来たんだ」
黒崎さんは説明する。
「ですが…黒崎さんとはいえ勝手にここを通す訳には…」
「上の許可ならしっかりと貰っている」
警備員は口ごもるが黒崎さんはタブレットの画面を見せる。
「これでいいだろ?」
「そういうことでしたらどうぞ」
画面を確認するとあっさりと通してくれた。
服屋に入ると数人の捜査員の方がいた。
「丸内いいぞ」
黒崎さんは私だけに聞こえるようにいうと事件現場を捜査していく。私も捜査員の人を避けながら周りを見ていく。
(さて、まずは全体の確認ですね)
まずは、服井さんが倒れていたであろう場所は白い線で形を描かれていた。手が頭より上に上がった状態で倒れていたみたいですね。これは『うつ伏せ』ですかね?それとも『仰向け』ですかね?どちらかによっては大きく考えが変わりますね。私は声が聞こえないように気をつけながらマイク越しに黒崎さんに話し掛ける。
「黒崎さんひとつ確認して貰いたいことがあります」
「なんだ?」
黒崎さんも周りに気をつけながら返す。
「服井さんが『うつ伏せ』か『仰向け』どちらで倒れていたか確認してもらえますか?」
「分かった」
黒崎さんは近くにいた検査員の方に話し掛ける。
「すまんが、ひとつ聞いてもいいか?」
「はい、なんでしょう?」
「被害者は『うつ伏せ』か『仰向け』どちらで倒れていた?」
「『うつ伏せ』ですね」
(『うつ伏せ』ですか…。そうなると…)
私は思考を巡らせる。
「そうか」
「そして、後頭部に『打撃痕の様なもの』がありましたね」
「『うつ伏せで後頭部に打撃痕』やはり背後からの奇襲か?」
「いえ、ですが不可解なことがありまして」
「不可解?」
黒崎さんの言葉に検査員の方はタブレットを見ながら言葉を続ける。
「床の一部に凹んだ跡があり血痕を『拭き取った形跡』があります」
「拭き取った?なぜそんなことを?」
「さあ、そんなことするぐらいならまず、『遺体を隠す』はずなんですが、それに一番気になることがひとつ」
「なんだ?」
「前頭部にぶつけた『跡がない』んです」
(!?)
「なんだと!?」
黒崎さんもその不可解さに気がついたのか驚く。
「おかしいな…背後から襲われて倒れたとしたら前頭部を地面にぶつけた『跡がある』はずだ」
黒崎さんは考える仕草をする。
私はもう一度周囲を確認するとあることに気がついた。それは、お店の中は一切荒らされた痕跡はないのだ。
(なるほど、違和感の正体が分かりました)
私はもう一度白い線を見る。そして、足元辺りを注目するとこちらもナニかが倒れたように少しへこんでいた。
(繋がりました)
すべてのピースが繋がり、私の中でひとつの結論が導き出された。
「おい!なぜお前がいる!」
突然入り口の方から怒鳴り声が聞こえてきて確認すると糸池刑事が佇んでいた。
「見ての通り事件現場の捜査だ。しっかりと許可証もあるぞ」
少し挑発的に黒崎さんはいう。
「く…!」
それを見た糸池刑事は口ごもる。
「役者が揃ったので丁度いいですね」
「!?」
私はキーホルダーのスイッチを消すと姿を現す。
「丸内林檎!?」
糸池刑事の含め周りの検査員の人も突然姿を現した私に驚いている。
「なにをやっている!?容疑者を捕まえろ!」
糸池刑事は直ぐにハッとして周りの警官に指示を出す。
「事件は解決しました」
「は?」
私の言葉に糸池刑事は唖然とする。
「私を捕まえるのは事件の真相を語ってからにして貰いたいですね」
「なんだと!?いいからさっさと捕まえろ!」
「待て」
黒崎さんが周りを静止する。
「『真実を見つけ出した』といってるんだ聞くだけ聞いてもいいんじゃないか?」
黒崎さんの言葉に周りは動きを止める。
「それでも捕まえるというなら好きにしろ警察は事件を隠蔽したと発表するだけだ」
黒崎さんは少し脅すようにいう。
「く…!」
糸池刑事は渋々承諾した。
「黒崎さん、ありがとうございます」
「いいからさっさとはじめろ」
黒崎さんにお礼をいうと私は事件の真相を語る。
丸内林檎の推理劇開始です。
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