『逆』転生の異世界勇者~魔王を倒して現代日本に転生したけど、異世界から来た連中が俺を処刑しに来たので返り討ちにしてもいいですか?~
ああああ/茂樹 修
『逆』転生の異世界勇者
プロローグ 産まれた理由
そこに勇者がいた。英雄と持て囃され、明日も知らぬ人の未来を守るべく、王道を往く男がいた。
そこに魔王がいた。王の座に祭り上げられ、幾千幾万の怨嗟を一身に受け、覇道を歩む女がいた。
剣を交えた。魔法を打ち合い、その拳で殴り合い。月が赤く輝く夜に、その決着は果たされる。
魔王が逝く。全てを賭け、負けた女は笑って逝った。その身を焦がし続けた渇きが満たされた事を知って。
勇者は願う。勝利の代償として己が死を悟った男は、その役目に似合わぬ些細な事を願った。
もしも、生まれ変われるのならば。
剣も魔法も必要のない、遠い遠い平和な世界であって欲しいと。
瞼を閉じ、そんな淡い夢に微睡むように……その生涯に幕を下ろした。
――で、俺が産まれたってわけ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます