PKってマジ?


「言うじゃねぇかクソガキ共!まぁ良い、このさっき手に入れたユニークで殺してやるよ!」


 二人いるんだよね!と言う訳でナナナナよろしく!さて問題はアイツだ、何のユニークを手にしようとしてたんだ?そこからなんだよなぁ……。カバンっぽい見た目、何か出てくるのかなぁ?


「とりあえず先制、『二重詠唱のツイン氷魔法アイス』!」


「うげぇっあぶねぇじゃねぇか!まぁ良いユニークをくらえ!」


「おっ何をするんだ!?」


 ……。おや、何も動きがありませんねぇ?どうしたんでしょうか?何か出てくると思ってたんだけど……。


「……で?」


「……あれ、なんだこれ?」


「アホっすねぇあんたら!そのユニーク見た目で分からないんすか?!そいつはアイテムを無限に手に入れられる『無限インベントリ』なんすよ!攻撃系のユニークじゃないんす!」


「えっ」


 そうなんだ……。じゃあもう面倒だし潰すか……。対人戦で一回使ってみたかった技あるんだよね。ちょっとね。


「『炎魔法とフレア風魔法ウィンド』!」


「うぎゃぁぁぁっ!!!!??あちぃぃっ!?」


「おー燃える燃える……。スリップダメージも出るし結構良い感じだな」


 あぁポーションで消化されちゃった。しかも回復まで……。


「クソッ!ユニークがなんだこんなもの無くても十分なんだよ!」


「じゃあこれ『貫通するストライク水魔法アクア』!」


「だいってぇ!?普通の水魔法じゃねぇ!」


「コレが俺のユニーク、マジマジック!!覚えておけよ?もう二度と襲ってこないようにな!」


 トドメは『二重詠唱の土魔法ダブル・アース』で押し潰す!中々初めての戦闘にしちゃ良いんじゃないでしょうかねぇ?詳しい事は知らんけど。


「さてナナナナは……。あぁもう終わってる」


「弱すぎる。アレでは木偶と、変わらんな」


「そうか?」


「ところでそこの、クヌギをどうする?」


「あ、うぅ……」


 だよなぁ。騙してたんだから……。ねぇ?色々言いたいところあるんだけどねぇ?


「も、申し訳ないっす……」


「まぁぶっちゃけ、ゲームってシビアなとこあるし」


「じゃ、じゃぁ良いって事で……」


「今回は、許すが次は、無いと知れ。ところでクロナキ、ギルドを作ろう」


「ギルド?……でも三人いなきゃダメだろそれって」


 あっクヌギを指さしてる。まぁねぇ~?実質一心同体みたいな感じだよねぇ~?お前も嫌だなんて言わないよねぇ~?


「お?お前も入れよ俺らのギルドに」


「うぅ……。わ、分かったっすよ……。でも幽霊ギルド員っすからね!ウチは商人として生きていくんすからねぇ!」


「はいはい。よぉしこれで俺らのギルド……名前どうする?」


「とりあえず、そちらで決めろ。我は無理。センスと言うのが、欠片も無いのだ」


「いやお前の詠唱センス結構あるけど?まぁそう言われちゃ仕方ねぇなぁ!じゃ俺のギルド……。『クロナナの樹』でどうだ!?」


「他のメンバーを考えない名前っすね」


「よくないか?分かりやすくて、いいと思う。ではまずホームだ、買いに行こうぞ!」


 さっきのゴルドオ(ファラオの本名)を倒した時に出たドロップアイテムで金策は十分!まず服を買おうか、インベントリもパンパンだし!ナナナナも同じらしい。


「おいファストラ使えよ」


「ひぃん!」


 帰ってきました『イチノ街』!名前ダサいな……。さて一度解散!それぞれやりたいことをする時間だ!まず俺は……。今日はもう終わり!ログアウトして飯食って寝よっと!


「起きたなら宿題しなさいよ!」


「げぇ母さん!分かってるよ!」


 おっと忘れてたな!もうすぐ高校生なんだ、しっかりしないとなぁ!まぁまずは飯飯!多分今日の飯カレーだからな!

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