ッスと俳句とマジック?


「クエストって……何の?」


「実はっすね、ここだけの話……。ユニークをもう一回受けられる裏ワザがあるんっすよ」


 うーわ嘘くせぇーっ!そもそも俺一つで充分だし、二つもいらないしなぁ……。どうするかなぁ、無視すっかなぁ……。でも、面白そうならついていく!それが俺です!!とは言え一人だけだと何かあった時ヤバそうなんで……。


「ちょっと待ってね?」


「良いっすけど……。何っすか?」


「助っ人?」


 ナナナナを呼ぼう。


「なぜ呼んだ?用事は無いが、理由をな」


「紹介するよ、こいつはナナナナ。聞いての通り短歌で喋る奴だ」


「聞いているのは、そうではないが」


「な、なんすかこれは……。あ、ウチは『クヌギ』っす!よろしくっす!」


 さてと……。とりあえずもし仮にこいつの言ってる事が本当なら、それを売って金に換えよう。んで服を買おう。そうしよう。見ろよこの服!ダサいってレベルじゃねぇ!


「で、どこにあるんだそれは」


「あっちの遺跡っす!」


「行くのなら、準備はするか?我はいい」


「俺は別にいいよ?」


「ウチも大丈夫っす!」


「それならいいか、行くとしようか」


 移籍へ出発!と思ったが、ファストトラベルなる瞬間移動魔法があるらしく、簡単に行く事が出来た。便利なもんだなぁ……。


「ここがその遺跡……『バルトニック』遺跡っす!」


「へー。全然人いないけど?」


「そ、それはその……。ほら、まだ誰も来てないんすよ!」


 ……やっぱナナナナも怪しんでるなぁ。いやまぁ一応言っておいたから、どういう状況なのかは説明してるけど、これはなぁ……。まぁ中に入っていきますけど。


「で?これなんだこれは」


 機械か?明らかに時代錯誤感が凄いんだが……。


「あっちょっと待ってくださいね……」


 ん、なんか手錠かけられたんだけど……。あっ!?なんだァっ!?ドアが閉まったぞ!おいナナナ……。もか!騙されたぜ!


「この野郎騙しやがったな!?」


「悪いっすね!ここのユニークを手に入れる為に、剣と魔法の二人をこの祭壇に捧げなきゃなんすよ」


「どうするナナナナ!?手錠に繋がれちまったが……、どうにかなりそうか?」


 ここに固定されてないだけマシか!それよりどうやって逃げるか……。アイテム?持ってると思うか俺が!


「無理かもな。しかし見ろアレ、抜け穴だ」


「おっマジだ!あそこから出れるかな?」


「まぁウチは一足先に逃げますんで!じゃっす!」


「あいつは後だ、今は逃げるぞ」


「分かってる!行くぜ!」


 あっやべ結構身長差あるわ俺ら!引きずられるんですけど!あいつ身長二メートルくらいあるからなぁ……。そういう事じゃない?まぁそうだな!


「っと、なんかあったか?」


「明らかに、怪しい灯篭、火を付けろ」


「了解!炎魔法!」


 火を付けたら扉が開く仕組みかぁ……。シンプルすぎじゃない?あと聞きたいんだけどなんか後ろから音が……。


「あっ見ろ!後ろから……なんかが!」


「毒ガスらしい。急ぐぞクロナキ!」


「あいよ!」


 まぁ階段を上るとき俺引きずられるんだけどな。身体能力はナナナナのが上だし?まぁ仕方ないって言うか?


「っと、一旦ドアが閉まったが……」


「目の前に、いるのがボスだ。さぁやるぞ!」


「あぁ了解!」


 さてボスは……。なんだろう、あれだよアレ、エジプトの展覧会でよく見るツタンカーメンの顔って感じ。無駄に目ぇ開いててキモ!


「んじゃ魔法……どわぁっ!?い、いきなり動くんじゃねぇ!」


「すまんな悪かった!しかし厳しい!」


「俺は魔法使いだから距離を取りたいのに、お前は剣だから近寄らないとだめ……。このダンジョン作った奴性根が腐ってんなぁ!」


 うおっあぶねぇ!あっ引っ張られ


「げぼぉっ!!?」


 クリーンヒットしたんだけどぉ!

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