第208話 よせばいいのに

 コロナ禍からの回復により、地方企業への就職割合が減少し東京都への就職割合が増加しているという。

 コロナ前の水準を上回る率になっており、人材不足の影響が大きいという。


 新潟県の資料をみると、人口の社会減はずっと続いているが、年齢階層でみると10代後半から20代前半で急激に人口流出するが、30代あたりから人口流出が鈍化逆転が始まり、またUターンが始まる。


 無理もない。大学初任給が新潟県で20万円、東京都が25万円でそれにつられるだろう。

 ただ物価で見れば、新潟県なら職場に近いアパート家賃は駐車場付きで4万5千円

 東京都は郊外で7万円で駐車場なし。プラス通勤費

 補助が出るとしても、数万は東京都が高い。

 さらにバカにならないのが食費で、ぶっちゃけ東京都は新潟県の2倍以上はかかる。500円から700円も出せば美味しい昼食が食べられるのに、東京都内だとコンビニおにぎりで済ます。

 さらには、女の子。東京の通勤電車で痴漢に遭う。お尻や太ももを触られる。

 知る限り、すべての車両に居る。特に埼玉県から来る電車はヤバイ。埼京線なんて痴漢電車だ。


 つまりQOL(生活の質)が東京都内では極めて低い。賃金水準で5万では埋められない話になる。学生時代に気が付く人はサッサとUターンしてくるが、就職するとそうはいかない。

 30代以上の中高年層になると、「本心はUターンしたいが、職場で要職についてしまった」「結婚した」などという理由でやむなく東京に居る、という人が大半で一刻も早く帰りたいという人が大多数。

 本心は東京なんかに居たくないのだ。


 就職を考えている人は、賃金だけでなくQOL(生活の質)も含めて考えて欲しいと思う。

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