第92話 人口移動問題

 地方は人口流出と言われるが、この記事

 https://news.yahoo.co.jp/articles/9e456611c9ff8191d99b601e4d72e2bc1c07c2c7


 を読んでみて、そんなに単純ではないと考える。

 別の記事で、ryuchellさんが、地方から上京して周りが高学歴で驚いた、という記事があったが、実は逆である。


 東京から地方に行くと、特に関東周辺は「地方の人材が高学歴ばっかりで驚く」という話である。


 地方は条件の良い仕事のパイ自体が少ないから、進学で上京した人の過半数はUターン就職を第一希望としている。

 従って、銀行、テレビ局、新聞社、大手メーカー、中堅メーカー、公務員は競争が厳しい。

 優秀な人間はまずUターン就職する。

 その流れが顕著だったのは1990年代後半である。

 さらには理工系高等教育機関が充実しているから、首都圏企業が積極的に求人を出しているので、育てている人材の供給の方が地方の需要より多いので、就職で人材流出する。


 しかしトータルでみると、10代後半から20代半ばまでがかなりの転出超過であるが、30代くらいになると流入の割合が増えてくる。退職Uターンも多い。

 その動きが最近はかなり多い。30代くらいの女性がドンドン東京から地方へ戻っている。



 地方には首都圏の高学歴者と、30代以上のある程度職業でスキルを積んだ人材が流れ込んでいるのが実際の現場であるから、この論評は見当違いが大きい。


 それは、都会からいきなり山奥に移住して農業みたいな例が紹介されているからそう思うのであって、10万人規模以上の都市にはIT企業もありますから。

 最近は、地方のweb広告は、地方に移転やオフィスを作った会社の求人ばっかり出てくる。


 首都圏でいよいよ人材確保が困難になって、地方から求人をしてきた(現在の状態)が、これから地方に拠点を作って地方で人材確保する(これから起こること。バブル崩壊後に起きた)動きが加速する。


 東京都内には大学が多いから、低年齢の流入が多く流出を打ち消しているように見えるけど、人材不足がこれから加速すると予測する。東京で一生懸命働いても、家賃や住宅ローンにお金を取られて、デート、結婚、地方ほど子どもの教育にお金を使えない。

 地方の男性は、デートで女性の分は普通に払いますよ。ワリカンとか言うのは現在の東京の男でしょ?ショボすぎます。


 これは「都会風吹かすな」ではないでしょ?


 人口移動は、ほぼ経済的要因で起こるのであるから、上述の記事は根本的に間違っていると思います。

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