「中指」「入道雲」「駄菓子屋」
駄菓子屋の息子の俺にとって駄菓子は俺の誇りだった。
だけどそれが原因でクラスでイジメられるようになってしまった。
駄菓子なんて今日日買わないだって。
それを見返すために俺はあることを思いついた。
「まずは試作からだ」
俺は家の駄菓子を色々使って色々な商品を試作してみた。
親父に頼んで屋台に置かせてもらったりもした。
何度も何度もやり直し、味見しては挫折を繰り返し、
そして、入道雲のような芸術的なお菓子が完成した。
屋台に飾るとそこから人気に火が付き、テレビにも紹介された。
もちろん、普段の駄菓子屋にも目玉商品として売りはじめた。
そして人気は学校にも伝わっていった。
俺をイジメてた連中が掌返しで俺に頭を垂れるようになったという笑い話つきで。
“そんなんで許すと思うな”俺は心の中で中指を立てた。
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