英雄譚編
101、超文明
そして、俺とユキは
「
「ああ、此処が目的の
其処は、極限に発達した
少なくとも、俺の居た時代の
「だけど、それでもこの時代のこの
「ああ、そうだな」
そう、この時代のこの文明は
それほどまでに、
「……………………」
「クロノ君?」
心配そうに、ユキが俺の顔を
俺はユキを
「
「そう?もし、何かあったら―――」
「大丈夫だって、それよりも、先ずはあの男を
そう言って、俺は街の
・・・ ・・・ ・・・
とはいえ、そもそも俺もユキもこの街の
故に、俺とユキは行き詰まっていた。何処をどう
要するに、完全な手詰まり状態だ。そもそも、この時代の文化圏の
それに、そろそろ此処を
「どうするの?」
「さて、どうするかな?」
どうしたものか。そろそろ
「あの、すみませんが
おずおずと声を掛けてきた女性が居た。よく見れば、
その男性を見て、俺は瞬間的に
ユキも、それを
そうだった、この男は。クリファ=ジークスは、民間警備会社の一部署に
いや、はっきり言えばヨゾラの
まあ、ともかくだ。
「ああ、早速見付けた」
「えっと、はい?」
俺の言葉に、女性は
と、言うか。この場合、俺の方が
「えっと、あの?」
「ああ、すいません。少し道に
「ああ、そうなんですか……」
何処かほっとしたような
そう思ったが、やはりこの街の
しかし、尻込みしていても何も始まらないだろうしな。
そもそも、この
「実は俺達、ここら辺の土地勘が
「ああ、そうなんですか。
「それに、運が悪い事に
ははっと、少し乾いた笑みを
しかし、その演技がどうやら
まあ、
・・・ ・・・ ・・・
そして、結果として俺の目論見通りの
「とりあえず、私の名前はニア=セフィラです。よろしくね?」
「俺の名前はクリファ=ジークスだ」
まず、
俺達もそれに倣って
「俺の名前はクロノ。遠藤クロノです」
「わ、私の名前はユキ。白川ユキです」
現在、こじゃれたカフェテラスでコーヒーを
少しどころか、かなり罪悪感があるのはもちろん表には出さない。しかし、流石にお礼くらいは伝えた方が良いのかもしれない。
そう思い、俺は二人に頭を
「それはともかく、コーヒーをおごってもらってありがとうございます」
「わ、私もありがとうございます」
「いえいえ、これも一つの
俺達が
かなり人間が出来ているらしい。というより、
やはり、クリファを
そして、そんな俺達をクリファはじっと
・・・ ・・・ ・・・
そして、しばらく
「ところで、これから貴方達どうするつもり?確か、財布を何処かに
「ああ、うん。どうしたものかな?ここら辺の
ユキと視線を
流石の俺達も、驚きに目を
「そうだ、ならお前達は今晩俺の
「…………はい?」
「えっと、クリファ君?」
思わず、俺とニアの言葉が
何だこれは?
ユキも同じらしく、
「丁度いい、俺もお前達に
中々強引だった。
「……………………」
「……………………」
「……………………」
その半ば強引な言い分に、思わず俺達は
いや、はっきりと
「えっと、じゃあ今晩はクリファさんの
「ああ、
そうして、俺達は半ば強引にクリファ=ジークスの家に泊まる事になった。
……うん、やっぱり
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