99、色あせた追憶:中
クリファがニアに
しかし、根本的にはやはり何も
そもそも、
それこそ、後の世で三つ子の魂百までという言葉が生まれる
変わらないのではなく、人間はそう簡単には変われないのだ。それでこそ
しかし、少なくともニアに
人間はそう
そんな事を、ある日もう何度目か分からないデートの日に
しかし、そんなうきうきとした気分も、待ち合わせ場所に付いた直後に見事凍り付く事になった。
待ち合わせ場所には、彼女であるニア以外に数人の
ニアは少し
恐らく、
それもそうか、とクリファは思う。ニアは傍目から見ても
少し幼い顔立ちに、出る所はしっかりと
しかし、それでもクリファはむっとした。少なからず、思う所があった。
だからこそ、クリファはなけなしの
・・・ ・・・ ・・・
……結果、クリファはぼろ雑巾のような有様で
しかし、クリファはそれでも
そう思えてくる。
そんな彼を、ニアは
「……本当に、
「こんな事、
その言葉に、ニアは余計に
そんな事は無いと。きっと自分でなくてもクリファなら出来ただろうと。
「そんな事……」
「そんな事あるのさ。俺はニアの事が
「……………………」
「ニア、俺は君に出会って
「それ、は……」
「もし、君が明日死ぬような事があれば俺はきっと明日死ぬだろう。俺はそれで良いんだよ」
君の居ない
そう、クリファは本気で
「私や貴方の
「?」
この時の言葉を、クリファは理解する事が
或いは、この時理解出来ていれば彼の人生は変わっていたのかもしれない。
ついぞ、彼は理解する事が出来なかった。少なくとも、
「……ごめん、何でもないよ」
そう言って、ニアはやはり
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