50、過去の研究
旧文明遺跡群、地下研究室跡地―――かつて俺が
「……
「ああ、俺の父さんと母さんの研究室だ。両親は
地下へと続く階段。其処を
両親はずっと信じていたらしい。その意思のエネルギーこそ世界を救う
或いは、それこそが
意思の波長。それが持つ
ともかく、何かを救うその
それを
研究室のドアを
外は何処も
中には
とにかく、この研究室には常に状態を
或いは、此処にある機械を一部でも持ち帰れば文明の
そんな気がしたが。少なくとも今はそんな気はなかった。
室内には、研究用の機械が所狭しと
恐らく、監視カメラや警備システムも生きているのだろう。
「……まだ、こんな場所が
しかし、割と綺麗に
「……ん?」
「どうしたの?クロノ君」
俺は、研究室の中で何か
俺は
違和感を覚え、俺はその置物の前に立った。猫の置物をそっと
『
「うぉっ‼」
「っ、クロノ君!?」
俺とユキが驚き、その猫の置物を
どうやら、猫の置物はシステムと
そして、直後置物の隣の壁がスライドして隠し扉が
どうやら、最新式の隠し扉の
「…………こんな
「……クロノ君、パスワードって分かる?」
さて、金庫はどうやって
学生服を着た父さんと母さんが並んで
写真を飾る
父さんと母さんは学生時代の先輩後輩だったらしい。確か、父さんが高校の二年生だった頃にいじわるな同級生に
確か、その日はバレンタインデーだったとか?
「…………まさか、な」
試しに、パスワードを入力してみる。かちりと、
……まさか、本当にバレンタインの日付だったとは。流石に思いもしなかった。
金庫を
俺は、ぱらぱらと軽く日記の
2XXX年〇月〇日(火)
アオイと初デート……ひゃっほぅっ‼‼
「……………………」
うん、
一転して、
2XXX年〇月×日(水)
それぞれ、正の波長や負の波長は
2XXX年△月□日(月)
正の波長と負の波長にはそれぞれ
負の波長は肉体的に、或いは
しかし、負の波長に偏りすぎると肉体が異形化するという
2XXX年◇月〇日(木)
正の波長と負の波長は互いに
2XXX年 月×日(日)
どうやら、この新たな波形は世界を
……それは、一つの
世界を構成する
・・・ ・・・ ・・・
「……………………」
その先、意図的に
それに、恐らく父さんと母さんは何かを知っていたのだろうから。それだけは理解した。
果たして、父さんと母さんは何を知っていたのか?それが、
そっと、日記帳の表面を
「そろそろ
「うん、そうだね……」
ユキは、何かを察したのかとても
俺は、ユキの肩を
そうして、俺とユキは
……それにしても。世界を構成する全てが
世界を構成する全ての物質が、意思の波を
それはつまり、だ。
世界は
そう俺は
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