47、大兎の視点と大統領
吾輩は
改めて、僕は大兎。人からはヴォーパルと
けど、そんな僕に人間の
兵器って言っていたけど、要するに一振りの
僕自身はそんな事、気にしてはいない。
けど、どうやらレンの方は結構気に
どうやら、レンは一か月以上もの間飲まず食わずでふさぎ込んでいるらしい。らしいというのは、研究者同士の会話を剣となった僕が
僕とジャバウォックが戦っている間、何も出来なかった。僕が
……レンは相変わらずらしい。全てを自分の責任にする。
全てを自分の責任にするのは、つまり
それは彼の優しさの現れだろうけど。同時に少し
全てを自分の責任にする。それはつまり、何でも
それはきっと、とても悲しい事なんだろう。
優しすぎて、きっと彼はとても
うん、初めて出来た友達の
果たしてどうしたものだろうか?そう思っていたら……
ある日、剣となった僕を研究施設から
シンシアだ。
どうやら、彼女は僕をレンの
まあ、良いや。
久しぶりに見たレンは、
やつれてはいたけど、剣となった僕を見て酷く
ごめんなさい、ごめんなさいと繰り返し泣きながら謝っていた。
シンシアも、そんな彼を抱きしめて泣いている。うん、はっきり言って僕はこんな時どうすればいいのだろうか?聞いた事があるぞ?これをデバガメというんだろ?
二人の間に
……うん、まあ良いや。それはまあ良いとしよう。
けどさ、さんざん僕を挟んで大泣きしていた癖に急に変な
何なの?なんでそんな、チラチラとお互いを見て
うん、ボクハナニモミナカッタ。ボクハナニモシラナイヨ?
まあ良いや。とりあえず、レンとシンシアはそれからしばらくして
どうやら、結婚した次の日には二人の間に
とりあえず僕から言える事は一つだけだ。
それから僕は色々と見てきた。一度僕を
けど、僕が何よりも驚いたのはレンとシンシアのひ孫が旧アメリカの大統領になった事だった。
しかも、ごりごりの武闘派大統領だ。世の中本当に分からないものだ。
武闘派すぎて、どう考えても戦闘力が
うん、
それよりも、旧日本のある方角からとても強い
僕の活躍する時も、そろそろ
・・・ ・・・ ・・・
俺の
現在、俺は
曾祖父の名はレン=バード、最も
大兎の怪物、ヴォーパル。竜を狩る
そして、そんな大兎と友情を結んだ唯一の人物こそが曾祖父レン=バードだ。
彼は最期まで友を、ヴォーパルを
日記にはその
だが、同時に俺には曾祖父の
俺には曾祖父の想いを
事実、あの剣は俺が話しかけると
ほんの僅かだったが、
研究施設の者たちは、あの日の事を目の錯覚や勘違いと
かつて、ヴォーパルを
なら、きっとそういう事なんだろう。そして、その救世主が現れる日ももうかなり近い筈だ。
曾祖父の残したという
事実、旧日本へ送った
我らと少年が
ならば、俺もそれに合わせて
俺は俺のやるべき事をやり
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