18,ツルギの架空塩基講義?
俺達が集落に着いた時、其処に待っていたのは額に
ユキの顔色がさあっと真っ青になる。対照的に、ヤスミチさんはにっこりと笑みを深める。しかし、それは額の青筋を
「クロノ、よく帰ってきた。ユキを
「…………はい」
「クロノ君⁉」
ユキが
けど、まあユキを一人で行かせるのも
「そういう顔をするな。俺も
「ク、クロノ君……」
一転、ユキは
そう思った瞬間、ヤスミチさんの
「残念ながら、クロノは今から俺の
「さあ、一緒に
「いやあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼‼‼」
そんな事を、こっそりと俺は考えていた。というのも、俺の服の
「さあ、俺達も行こうか」
「…………」
ツルギの背後には、マキナが「どうか何も言わず、黙って
或いは、
・・・ ・・・ ・・・
そして、集落にある研究用に
「では、最初にクロノ。まず架空塩基とはどんな
「えっと?人類に
俺の言葉に、ツルギはちっちっちっと
部屋の
「まず、架空塩基はれっきとした科学技術を
「ああ、だけどそれってどういう
「それを今から
そう言って、ツルギは遺伝子と波長の図形から伸びる形で矢印を書く。その矢印が示す先は、世界地図らしき図形だ。
どうやら、遺伝子とその何かの波長が組み合わさって結果世界がどうとか言い表したいらしい。まあ、
「架空塩基とは、つまり
「意思の波動……?」
つまり、この波長のイラストは精神を現わす波長らしい。では、この遺伝子の図形は架空塩基の事か?つまり、架空塩基により
えっと?僅かに
「意思の
「えっと?つまり
「そうだ、つまりは
「……えっと、つまり?」
察しの
分からないけど、ツルギ的に面白いらしい。本当に、一体何が面白いのか。
「意思の波動を物質世界に顕現させる。それはつまり、意思という精神的エネルギーを物理的エネルギーに
「ああ、なるほど?つまり意思の波を物理的エネルギーとして
「そういう事だ。流石にそこまで個人で万能な能力を
「精神的、波長のパターン……ね?」
意思のエネルギーとは即ち一種の高次エネルギーである。それを物理的エネルギーとして変換する事で、現実世界へと
異能とは、つまり
ツルギに聞くと、大体合っていると
「しかし、架空塩基については分かっていない事もまだある。例えば、その開発経緯とかな?一体どのような経緯があって、架空塩基なんて
「ああ、それはおおむね
「……なんだって?」
ツルギが
けどまあ、ツルギは知らない事だけど俺は一応かつての
「かつて、崩壊する前の文明はかなり
「ああ、発掘される
「そして、崩壊前の文明は
「…………つまり、その技術こそ架空塩基だとでも?」
俺は、ツルギの言葉に頷いた。
よく考えて欲しい。宇宙は地球と比べかなり
そんな環境下で、どのようにして生きるのか?或いはどう
その
「宇宙は
「…………なるほどな?じゃあ、そこまで理解出来ているなら架空塩基の技術としての
「限界?」
「ああ、架空塩基による
……異能でも不可能な現象。ね。
「例えば、どのような?」
「少しは
「……つまり、異能の限界とは神の
俺の疑問に、ツルギはその通りと頷いた。つまりはそういう事らしい。
恐らく、それは異能の限界というより架空塩基や人間の精神の
「同じ理由で、
「なるほどね……」
つまり、異能の限界とは人間の思考パターンの限界でもある。
そもそも、高次エネルギーを物質的波動へと
まあ、確かにそれが
そう、俺は
「まあ、そもそも時間操作には多少なりとも
そう言って、ツルギは肩を
俺はぐっと伸びをして
そんな事を、俺は考えながら講義部屋を
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