ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

一章

第1話 寝て起きたら別世界?

 やけ酒呷って帰宅して玄関で床にダイブしたまで記憶がある。しこたま飲んだ。


 付き合ってた彼氏が二股かましてたと思ったら実は八股かけてたとかどんだけよ?すごく元気だな!?とかクダ巻いて親友のクミちゃんにウザ絡みしまくって空いてる店が無くなったから帰宅した。

 クミちゃんはほぼ徹夜で仕事に向かった。


 マジでごめん。


 しかもそのまま友達が死んでしまうトラウマとかマジでごめんなさい。

 大好きだよ。いつも一緒にいてくれて楽しかったよって伝えられなくてツラい。   






 うううー悲しいよーって気持ちが襲ってきて目が覚めた。

 え?死んでごめんって何?

 ズキズキって頭痛がして手をこめかみに当てようとして気がついた。


 手が小さい。なんで?


 手を顔に当て耳に当て胸に当て確認。

 お胸がプチサイズ!?なんかお腹がぽっこりしてる?

 って着てるものも部屋も見たことない。


 なんじゃこりゃぁぁあ!!!


 びっくりしてそのままベットから落ちて後頭部をぶつけた。痛い。

  

 そしてこの体の持ち主の情報と自分自身の記憶が一気に脳内に流れてきてキャパオーバー。そのまま気絶した。




 再び起きた時、額に濡れタオルが置かれてた。(熱出してたらしい)

 さっきのは夢で元の22歳の魅惑のワガママボディ(誇張)に戻ってないかと期待したけど戻ってなかった。

 

 部屋を見渡すとそこそこ広いヨーロピアン?なお部屋。おっしゃれ~。

 でもこれでもこのお家の中では狭い方らしい。

 流れてきた情報を整理すると、この体の持ち主はリーシャ・オレイユ16歳。

 男爵家の次女で放置プレイ系。

 

 父義母義姉がいる。母は亡くなってて義母は後妻さん。でも義姉は父の子。


 浮気ですねー。男なんてって感じですねー。


 虐待とかは無いけど生活ランクが家族の何割も低く設定されているようだ。

 ご飯があるだけ幸せなのかもしれない。


 子供の頃の家庭教師なし、衣装は姉のお下がり。

 学園は貴族としてのマナーや一般以外は必要ないって選ぶ科目を制限されているっぽい。


 侍女はニーナという美人さん一人。

 お風呂の準備や料理の配膳、身繕いなど最低限のお世話はしておかないと学園に通う時や結婚させる時に変な噂が出ても困るだろうと言うことらしい。


 義母はほぼ無関心で義姉はたまにうざめに絡んでくるくらい。

 無茶苦茶ひどくもないけど居心地は悪い。


 リーシャ本人はどうなったんだろ?逃げ出したいほど辛かったのかなぁ?16歳じゃ辛いか。


 あれ?私が生まれ変わったリーシャ本人の可能性もあるのかなぁ。記憶が戻っちゃったとかで。



 同期の子やバイトの子が盛り上がってた異世界転生とかちょっとしかわかんないけど。

 母が持ってたナイル川に何度も流されちゃってとか伯母が持ってた天の河は~とかの情報でも生きていける?


 ん、どれも記憶がほんのりしか無い。私は学園ラブ系が好きだったから。

 あとボーイズのラブな。甘酸っぱい系も濃厚なのもオメガバーズでもなんでもこいって言う腐れ具合。


 なので魔法があるって、使えるってわかってもどうしたもんかな?って状態だよ。


 あ、指輪の捨てるのと魔法学校のやつなら一応全部レンタルで観た。イケるかな?






 

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