興味はあるけど処女でいたい
桜蘭鈴音
第1話
「あんたさ、いい人いないの?」
ある日の夕食中、母が私に向かって鉛のような言葉を投げてきた
「いい人いたらバイトばっかり行かないよ」
「もうこの際お母さんは三十歳の人でもいいよ?」
「いや、私がちょっと無理。」
私は逃げるようにして台所から自室へ戻る
正直、恋愛に興味が無いわけではない
むしろ恋愛をしたい気持ちの方が強い
これは、私、桜蘭鈴音が数年ぶりに出会いを求めて奮闘する
現在進行形のノンフィクションストーリー。
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