燃える男
これはオレが仕事を終えて帰宅している時の話である。
オレはごく普通の一般企業に勤める冴えない会社員の雄二。
その日は終電に乗り、最寄りの駅に着いて暫く道を歩いていた。
すると、反対方向から雄たけびを上げながらこちらに近づいてくる者がいた。
オレはその姿を見て思わず悲鳴を上げる。
「ひぃぃぃ!」
それは真っ赤に炎に包まれた男?が全力疾走で走ってくる。
「うおぉぉぉ!」
男は雄二を過ぎ去ると真っ暗な闇の中へ消えていく。
雄二は唖然とし、その様子を電柱柱の上から稲荷が見下ろしていた。
「フフッ、彼は怪談になるわね」
その次の休日。
雄二は高校時代の友人である良平と彼の連れの恵理加と喫茶店で話をした。
「それって状況だよ」
「……もしかして稲荷たちの仕業かよ」
「いや、何でもかんでもオカルト話のせいにするなよ」
「ここ最近の未解決の事件はそのオカルト話に結びつかない?それにあの男に会う方法が見つかったわ」
恵理加は今度こそ稲荷を連れ戻そうと決意する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます