神社で肝試し
こんにちは。
皆さんは百物語というものをご存知でしょうか?
ホラー好きなら知ってるって……。
お化けが出るとかうんぬんより百まで噺を語れたら素敵じゃないかしら?
オレの名前は匠。
不良と言い難いが当時荒れていた高校生だ。
ある夜のこと。
オレは友人の裕也と真城と無免許で山ん中を走っていた。
本当は待ちん中を走りたいが、警察に捕まるのも面倒なので已む無く暗闇の中を突き進む。
「イヤッホー!」
裕也は窓から身を乗り出す。
「おい、危ないからやめろよ」
真城は注意するも裕也は聞いていない。
「匠!もっと飛ばせよ」
「おぅ」
運転手の匠はアクセルを力一杯に踏み込む。
「ギャハハハ」
「スピードを緩めろって前!」
真城の叫びにオレはブレーキを踏む。
その衝撃で裕也はぶっ飛ぶと同時に何かを吹き飛ばした。
車を停め、オレたちは降りると男なのか女なのか分からない異様な形をした肉の塊と既に事切れていた裕也が無残に転げ落ちていた。
「どうすんだよ!」
焦る真城にオレは何故か冷静だった。
「コレを隠すぞ」
「はぁ?」
幸い人気ない山ん中でオレは車のボンネットからシャベルを取り出すと道路の脇に穴を掘り始める。
「そんなことしたってすぐに見つかる!だから嫌だったんだ」
真城は顔はイマイチでインキャでボッチだ。
オレと裕也の誘いに断りできずにここに来てしまった。
「嫌なら死ねよ」
「へっ?」
オレは真城の頭をシャベルで叩き割る。
日も明るくなり始め、3人?の遺体を埋めると車も捨てて当てもなく歩き出す。
「フフッ、人間ってホント謎深いわね」
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