殺戮刑事殺死杉とチュパカブラ連続殺人事件とクリスマスと日常

春海水亭

高速道路の時代はもう終わり!これからは全員停止道路


 未確認生物UMA未確認生物UMAと言うが、そもそも地球上のどれほどの生物が確認されているというのだ。助手席の断罪だんざいおさまらないが忌々しげに言った。


 後部座席で涅槃像のように寝そべるバッドリ惨状は肯定するでも否定するでもなくへえと曖昧な言葉のようなものを紫煙と共に吐き出し、運転席の殺死杉謙信は沈黙を答えの代わりにする。


 三人の殺戮刑事を乗せたパトカーは平日昼の東名高速道路を時速三百キロメートルで富士の樹海に向けて走る。車窓の景色は視界に捉えたそばから過去に変わっていく。高速道路といえど速度制限が無いわけではない、場所によって例外はあるが基本的に時速百キロメートルが限度であるが、その法規すら追いつけないような速度である。


(空気が重いなぁ……)

 規制する法律が無い煙草の煙で車内と脳を汚しながらバッドリは思う。

 殺戮刑事とは殺人鬼を法廷を通さずに処刑することで残された遺族と自分の恨みを晴らしつつ自身の殺人欲求も満たす一石二鳥のお得刑事、 三大欲求よりも殺戮欲求が上回るマズローの欲求五段階の逆ピラミッド版刑事である。とにかく犯罪者を処刑することを人生の第一義としているため、自分の獲物を奪う敵となる同僚殺戮刑事との折り合いは悪く、殺戮欲求が薄いバッドリを除けば殺戮刑事同士で集団行動を取ることはない。


 そんな殺戮刑事である殺死杉、断罪、バッドリの三人が一つの狭い車内にいるのである。自然に雰囲気も悪くなろう。


「仲良くしましょうよ!これから共同捜査にあたるチームなんですから!」

 バッドリは自身の血管に何らかの注射を行った後、叫ぶように言った。

「別に仲が悪いワケじゃありませんよ、ねェ……断罪さん」

 カーブを迎え、減速せずに蹴り込むようにさらにアクセルを踏みながら殺死杉が言った。


「あゝそうだとも。我々ほど仲の良い者もおらんだろうな。殺死杉よ、記念撮影でもするか?」

 時速四百キロメートルの揺れる車内で身動みじろぎもせずに、断罪が言う。


「ふぇぇ~」

 困ったように切手のようなものの裏を舐めるバッドリ。

 途端に全てを忘却するほどの快楽物質が脳内に溢れ、全てがどうでもよくなっていく――その時であった。


「今日から東名高速道路は東京名古屋間を神奈川と静岡を経由して繋がねぇッ!!経由地は死だッ!!!」

 カーブを越えた先に高速道路の全ての車線を塞ぐようにして巨大な壁のようなものが築かれており、その壁を彩るように数多の通行止め標識が乗用車や大型二輪、そして人間を串刺しにしていた。

 壁の頂上部では数十人の暴走族風の男達が、ボウガンや銃、道路標識などの武器を思い思いに装備して殺死杉達のパトカーに狙いを定めている。


「殺死杉」

「はい」

 高速道路に突如として高層ビルが出現したようなものである、この速度で突っ込めばパトカーの爆発炎上、殺戮刑事の二階級特進は逃れ得ないだろう。しかし、これほどに加速がついていればブレーキは間に合わない。

 それを殺死杉は敢えてアクセルを踏み込んだ、パトカーの時速が六百キロを超える。瞬間、断罪はドアを開け放ち、ボンネットに移った。音速の二分の一世界で、断罪は悠々と立つ。風が断罪の憲兵を思わせる外套を揺らす。断罪は自身の軍刀を抜き払い――その瞬間には既に斬撃は終わっていた。

 パトカーの前方に四角い切込みが入ったかと思えば、既に消滅していた。パトカーを迎え入れるかのように四角の穴が壁に開いており、加速に任せてパトカーはその穴を通過する。


「バッドリくん」

「悟りを開いたかも~」

 助手席に移った殺死杉がバッドリの首根っこを掴んで、運転席に座らせ、自身もまた車内から脱出する。断罪は既に跳び上がって、壁の上の暴徒たちを殺しに向かっている。急がねば自身の獲物が減ってしまう。


「ケッヒャァーッ!!!!!」

 殺死杉は壁の上の暴徒に狙いを定め、引き金を引いていく。

 正確な射撃が暴徒の頭部をトマトのごとくに破裂させていく。


「人間失格ッ!人間失格ッ!人間失格ッ!だが獲物としては合格ゥ!!!!」

 だが、その殺人的な勢いも至極近距離で軍刀を振るっていく断罪には及ばない。殺死杉が一人を殺す内に暴徒五人の首が宙を舞い、通行止めの標識に刺さっていく。地獄百景の有様であった。


「ヒィ……な、なんなんだよアンタら……」

 気づけば、暴徒は一瞬の内に残り一人になっている。

 殺し漏らしたわけではない、殺戮刑事も気が向いた時は事情聴取ぐらいはする。

 冷たい刃が暴徒の首のすぐ側にある。生殺与奪権は断罪が握っている。


「高速道路を封鎖するとは正気の沙汰ではない。何かがあったのだろう?」

 抑揚のない声で断罪が尋ねる。

「話せば楽になれるぞ、生は絶望しかないのだ」

 接吻をするように刃が暴徒の首に触れた。

 熱く、赤いものが暴徒の首に滲む。


「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!」

「断罪さん!いけませんよォーッ!!!」

 悲鳴を上げる暴徒を庇うかのように、遅れて頂上部へと辿り着いた殺死杉が彼の前に立つ。


「キヒヒィーッ!!!断罪さんではうっかり殺しかねませんねェーッ!!!ここは私がキッチリ殺さずに事情を聞き出して差し上げますよォーッ!?私は殺すのも好きですが、殺さないのも殺すほどではないにせよ嫌いではないですからねェーッ!!!」

 殺死杉がそう言ってナイフの刃先を舐める。

「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 暴徒が再び悲鳴を上げる。

 しかし、ここで皆様に皆様も良い警官・悪い警官と呼ばれる取り調べ方法をご紹介したい。取り調べの際に二人でチームを組み、一人は相手に辛辣に当たり、もう一人は相手に優しく接するのである。そうすることで悪い警官への恐怖と良い警官への信頼感から取り調べ相手はついつい話してしまうというものである。


「殺死杉には任せられん、安心しろ貴様は小生が可愛がってやる」

「断罪さんの手を煩わせる程でもないですよォーッ!!!私が優しく追い込んで差し上げますからねェーッ!!!!」

「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 別にそういうやり方があると紹介しただけで実際にそうするわけではない。殺戮刑事は恐怖と恐怖で相手を責め立てる。しかし、皆様は良い警官・悪い警官という概念を知ることが出来たわけなのでむしろ得したわけだし、感謝するべきではないだろうか。


「話します……話します……助けてください……」

 取り調べの末に、とうとう暴徒が自白を開始する。

 憔悴しきった表情、瞳に光はない。罪の意識とは人間を徹底的に追い詰めるものなのである。


「俺たちは元々神奈川で幅を利かしている暴走族でしたが、いい加減に就職しなければと思い立ち仕事を探しました。しかし……三食昼寝付き高収入、出勤するかしないかはその日の気分で決めるというささやかな条件すら、この不況の日本では許されませんでした」

「でしょうねェ」

「仕事が見つからなかった俺たちは、とりあえず富士の樹海に棲家を移し、自殺者の死体から剥ぎ取った素材とドロップしたアイテムを糧に生活することにしました……しかし、富士の樹海が自殺の名所というのはあくまでもイメージの産物であって、実際はそこまででもありませんでした……」

 暴徒の目には涙が滲んでいる。

 何をしようとしても上手くいかない、現実は常に巨大な敵として彼らの前に立ちふさがったのだ。


「そこで俺たちは思い立ちました……死体が無いなら作ればいい!」

「イノベーションだな、自分の首を括ったほうが話は早かったろうが」

暴走族やんちゃを卒業し、俺たちは富士の樹海に死体製造工場をぶっ建てました……自殺者、登山者、近隣の住民から観光客まで幅広く拉致ってはぶっ殺し、ドロップしたアイテムを換金し、死体から剥ぎ取った素材を闇ブローカーに売買する……暴走族よりも大変で、けれど充実した日々でした」

「暴走は続いてるし、迷走もしてるねぇ」

 合流したバッドリがとろんとした目で頷く。


「しかし、俺たちの苦難はまだ続きました!それは一週間前のこと!富士の樹海をパトロールし、自殺者がいないか探す仲間ダチが……死体になって戻ってきたんです!」

「死体を探す手間が省けましたねェ」

仲間ダチは全身の血を抜かれた……悲惨な死に様でした……絶対ぜってー仇を取ってやる……そう思って俺たちは樹海狩りを始めましたが、敵は発見できず、しかし気づくと死体は増えていくばかり!俺たち三百人のチームも気づけば五十人にまで減っていました」

「死体製造工場も休む暇無しだな」

「樹海には何かがある……けれど、俺達みたいな奴の言葉を信じて助けてくれる人間は誰もいない……だから富士の樹海へ行く犠牲者を一人でも減らして俺たちが有効活用してやろう!けれど誰が富士の樹海に行くのかわからないから東名高速道路に巨大な壁をぶっ建てて、誰彼問わず死体にしてやろう……そうしてあの壁が生まれたんです」

「殺死杉よ」

「ええ」

 断罪と殺死杉は互いに顔を見合わせて頷き、バッドリは明後日の方向を向いた。


 殺戮刑事三人が富士山に向かうのは旅行というわけではない。

 富士の樹海に未確認生物が出て連続殺人を行っているとの報告を受けて、捜査に向かったのである。


「ボンクラといえど、数は多い。それが誰一人として敵の姿を発見できなかったとなると……未確認生物というのもあながち馬鹿にできたものでもないな」

「えェ……かなり楽しくなってきましたねェーッ!!」

 断罪と殺死杉がまだ見ぬ敵に殺意を燃やし、バッドリは存在しないピンク色の象を見た。


「じゃ、俺は改心しました……これからは人を傷つけない詐欺や窃盗で生きていくのでこれ……ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 殺死杉の銃弾が暴徒の心臓を破壊し、断罪の軍刀が暴徒の首を薙いだ。

 タイミングは同じ、二人は自身が殺したと認識しており――それ以上踏み込む気はない。重要なのは満足感である。


「ですが、その前に……この壁を片付けましょうか」

 殺死杉は面倒くさそうに巨大な壁から見える景色を見た。行き交う車は多くはないが、渋滞は時間の問題であり、事件は起こらなくなったが事故は時間の問題である。


「全く、面倒なものを残してくれたものだな!バッドリ、片付けろ。小生が斬ったところでキリがない」

「あのさぁ……僕、一応君よりも先輩なんだけど」

「知った事か」

「ふぇぇ……」

 バッドリが薬物で壁を溶かしていき、その間に殺死杉と断罪がそれぞれの車線に分かれて交通整理を行う。


「おっ!丁度いいな!高速道路で人間を轢き殺せる機会があるなんてよォォォォォォ!!!!!!!!!!」

「殺戮刑事だろうが公僕は公僕!納税者様を整理しようとするなら……この納税者様がテメェを片付けてやるよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

「あー……お疲れ様です。でも、アレですね。結構僕も急いでて……邪魔するなら押し通る」

「高速道路の時代はもう終わり!これからは全員停止道路!刹那の速さで息の根を停止しなあああああああああ!!!!!!!!」


 バッドリが壁を片付けるまでの間、二人は数人分のキルスコアを増やし、富士の樹海へと向かったのであった。



 富士の樹海。

 遊歩道は整備されており、案内のための看板もある。世間一般のイメージとは異なり、基本的には観光地である。

 ただし、樹木が多いために視界は遮られ、さらにどこを見ても同じ様な光景が続くため森の奥深くに入り込めば遭難の可能性がある。

 そして、殺戮刑事の三人が向かうのはまさしく森の奥深くであった。


 苔の柔らかな感触。

 どことなく清涼な空気。

 耳を和ませる動物の声。

 殺戮も楽しみであるが観光で来ても悪くはない、自然に癒やされながら殺死杉はそう思った。


「……観光気分か、殺死杉?」

「私は精神に余裕があるものでねェ……」

 そうと思えば一瞬にして一触即発の雰囲気である。


「まぁ、まぁ、まぁ~!落ち着きなよ~!そうだ!富士の樹海ってコンパスが使えないらしいよ!試してみようよ!」

 二人の間に割り込むようにバッドリが入り、コンパスを取り出す。

「バッドリ、富士の樹海ではコンパスが使えないというのは俗説だ」

 瞬間、取り出したコンパスが爆発し、方位磁針が自身の墓標の如くに地面に突き刺さった。


「真説でしたねェ……」

「考えを改める必要があったようだな」

「コンパスってこんなに物理的に使えなくなることある!?」

 慌てるバッドリをよそに、殺死杉は拳銃を構え、断罪は軍刀を抜き払った。

 世界は広い。

 これまでの歴史の中で、ただ起こっていないだけの事象などいくらでも存在するだろう。それでも、殺戮刑事は奇跡をオッカムの剃刀で削ぎ落とし、もっとも必然的なものに武器を取って立ち向かう。


「来ますねェーッ!」

「来る!」

「来ちゃうのぉ!?」

「チュパカブラーッ!」

 その時、奇怪な鳴き声と共に小柄な何かが断罪の脇腹を貫いた。

 弾痕めいた二つの穴、そしてこの鳴き声を聞いて、もしかしたらある特定の怪物を連想した方もおられるかもしれない。

 南米で目撃情報の上がっている吸血UMA、チュパカブラである。

 勿論、チュパカブラ以外のなにかの可能性はある――しかし、チュパカブラでないものがチュパカブラと鳴くだろうか。チュパカブラと考えて間違いないだろう。


「チュパカブラ……実在したのかッ!?」

「未確認生物を確認してしまったみたいですねェーッ!」

「確認生物だねぇ」

 子供ほどの大きさの体躯、体色は緑色。目は顔に対してあまりにも大きく、赤く爛々と輝いている。背には甲羅を背負っており、その頭頂部は光り輝いている。世間一般的なチュパカブラの特徴と一致する。


「とにかく断罪さん、一旦引いてください……チュパカブラは謎の生物、その傷口から毒が入り込んでいるかもしれません」

「ふん、獲物を取られるのが恐ろしいか?」

 断罪は軍刀を構え、チュパカブラに向けて振り下ろした。


「小生が殺すのだッ!」

 だが、断罪が切ったものは空だった。


「チュパカブラーッ!」

「なにッ!?」

 チュパカブラが再び姿を消したかと思えば、再び断罪に二つの傷が刻み込まれている。今度は首筋だ。断罪を――否、それだけではない。殺戮刑事達をもってしても捉えきれぬ恐るべき速さであった。


「……しょ、小生が二度もッ!」

 断罪がその場に崩れ落ちる。精神的な衝撃もある――だが、それだけではない。意識が薄れている。断罪は強烈な眠気に襲われていた。


「吸われちゃったの!?血液ッ!?」

「チューッパッパッパ!!!」

 バッドリの言葉に口元を赤く染めたチュパカブラが笑う。

 チュパカブラは血や舌を用いて血液を吸い取ると呼ばれるUMAである、やはりチュパカブラであることは間違いないだろう。


「チューチューラブリームニムニムラムラ」

 チュパカブラが断罪を指さして、口元を嗜虐的に歪める。

 戦わなければならない――断罪の殺戮欲求が燃え上がる。軍刀を杖代わりに断罪は立ち上がるとチュパカブラを睨みつけた。

 震える手で軍刀を構えようとした断罪を殺死杉が制する。


「殺す!奴は小生が誅殺せねば気が済まん!邪魔するならば貴様とて……」

「落ち着きなさい、我々は確かに殺し大好き殺戮刑事です」

 殺死杉は断罪の腕を掴んで、その血管に何かを注射する。


「しかし、殺戮刑事は殺し大好き人間である以前に公務員……きっちりと仕事を遂行する必要があります」

 気がつくと断罪の震えは止まっていた。注射跡から体全体にエネルゲンが満ちていくようである。


「我々は確かに獲物を奪い合うライバル同士――しかし、同じ殺戮刑事の同僚です。協力するべき時は協力しましょう」

「そうだよ、断罪くん。僕らは同じ注射器を使いまわした仲じゃないか」

 バッドリの言葉に飲み込めない部分はあるが、断罪は頷いた。


「しかし、どうするというのだ。奴は小生の目でも捉えられぬほどに素早い……それとも、殺死杉かバッドリ、貴様らならば捉えられるというのか」

「捉える必要はありませんよ」

「チュパカブ……ギャアアアアアアアア!!!!!!」

 再び、断罪の身体に傷が生まれた瞬間――悲鳴を上げたのはチュパカブラだった。

 その緑色の身体を真っ青に染めて、チュパカブラはのたうち回る。


「バッドリくんの披露がポンっと取れる薬物をアナタに注射しました。バッドトリップ必須の強烈な奴です。成分は速攻で血液中に行き渡り……チュパカブラはそれを吸ってしまったようですね」

「……待て」

「ご安心ください、チュパカブラがアナタの血液を吸った瞬間に反対の作用のクスリを打っておきましたからねぇーッ!!!」

 気がつけば注射跡は二つある。

 これから何らかの教訓を得てもいいのか、断罪は思い悩んだ。

 だが、強烈な幸福感が断罪の疑問をかき消していく。世界のすべてが幸福の色をしている。


「さて、チュパカブラ狩りと行きましょうか」

 のたうち回るチュパカブラに向けてゆっくりと歩いていく殺死杉。

「……ま、待て!実は俺はチュパカブラではないッ!」

 その殺死杉を制するように、絞り出すような声でチュパカブラが言った。


「未確認生物とは確認されない生物……つまりチュパカブラに化ければ俺の犯罪は決して確認されることのない完全犯罪になる予定だったのだ!」

 恐るべき頭脳犯である。

 自分がチュパカブラに襲われたことを想像していただきたい。

 おそらくそういう感じになるのではないかと思われる。


「そうですか」

 殺死杉がチュパカブラの頭部を銃弾で吹き飛ばした。

 何らかの魂のようなものがチュパカブラの肛門からまろび出る。


「……しかし、いくら未確認生物だからと言っても確認できてしまえばただの新種生物に過ぎないのですよ」

 殺死杉が遠い目で独りごちる。

 バッドリと断罪が幸福感でうっとりと立ち尽くす。

 やれやれ、殺死杉が頭をかく。


 そんな殺戮刑事達をモケーレ・ムベンベが温かい目で見守っていた。


【終わり】

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