薄い言葉を連ねた本棚

ひゅんと走る

倒れた本棚が空を覆い隠すように広がって

その音が駆ける音と気づくまで

空っぽな空は知識で埋まった

人は空を見上げて言葉を探して

辞書の代わりに空を見た


愛してる

約束だよ

君だけなんだ

何時までも一緒


そんな言葉で埋め尽くされた


誰ももう空を見上げなかった


そこにあるのは嘘だから

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