第9話 へー〜んしん!
同じような生活を続けているといつの間にか、五週間が経っていた。
同じような生活ではあったが、魔法を覚え練習していたし、置いてあった本が理解できていくのが楽しかったからすごく楽しかった。
この五週間の間見張っていたが、他に召喚されたやつは現れなかった。今となれば何故現れなかったのかは、あらかた予想がつく。
本に書いてあったことだが、この
これらのことは自分でやったことではないからわからないが、ここの本を見るかんじ自分の考えを整理するために書いているようなので嘘は書かないだろう。なので信用することができる。
ここでの生活を続けていく上で一つとんでもない変化が起きた。それは、包丁が変形したことだ。
魔法を覚え、魔法を使って何か倒したいなと思い森の中をうろちょろしていたところ。ドロッとしたようなぷにっとしたような液体状の生物が現れた。それを見て本に載っていたスライムだと判断し、弱点であるらしい氷魔法を使うのにピッタリだと思い魔法を使った。
魔法は、電池の+や−のようになっていて、生物の中にある魔力を+だとすると空気中に存在する魔力は−で一方通行になっているらしい。
魔法の練習をしていたから初級魔法までなら使えるようになっていた。
「≪生活魔法≫グラス!」
スライムに手のひらを向けて凍りつくイメージをしながら魔力を拡散させながら放出していく。
水に氷がはっていくようにスライムは瞬く間に凍っていった。
凍りついたスライムにトドメを刺すため包丁を上から軽く一振し、両断する。
レベルアップをしたおかげで今ではそこら辺にいる魔物なら包丁という短い武器でも軽く一刀両断できるようになっていた。
魔法の練習をするなら実戦でと思い、魔法の練習のためスライムを探し、魔法で凍らせ、包丁でトドメを刺していった。
スライムで魔法の練習をするようになって二週間目、家に戻るため最後の一匹を倒した時変化が起きた。
包丁の切っ先が伸びていき頭身が1.2mくらいになり、柄も伸び鍔が出来、鍔から柄糸が伸び、巻き付いていく。
「まじかっ!?」
さっきまで使っていた包丁が、瞬きする様な合間に薄く綺麗な赤色の片刃の刀身をもつ、見事な曲刀になっていた。その光景をみて思わず声が出てしまう。
妙に馴染む刀を、今すぐにでも振りたい衝動を抑え、鑑定を使う。
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名前:無し
種族:吸血刀
等級:伝説級
スキル
<吸血Lv8><変形Lv5><鋭利化Lv7>
特殊スキル
<スキル吸収2/3>
固有スキル
<成長>
称号
《世界を
詳細
世界を渡ることで大量の魔力をその身に宿すと同時に、成長する様になった刀。伝説に出てくる武器と同等の格をもつ。
勇者と同様、成長限界がない。
吸血により血を蓄え、扱うことができる。
薄く綺麗な赤色の刀身をもち、見る物を魅了する
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「え?なんかヤバめの刀になっとる!?」
説明文をよみ、思わずと言った感じで声を出していたが、我慢の限界に達したのか刀を振り始めた。
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