手前味噌

遠野 歩

宇宙

 男はふとこう言った。

「おまえを宇宙に連れてってやる」


 聞けば、宇宙には税金がない。年金もないが、毎月10万円ほど、から現金で支給される。


 ただし、当番で道路の落ち葉はきがある。会長の仕事が4年に1度回ってくる。毎月自治会費を払わなければならない。


 なんだ!今の都営アパートと同じじゃないか。


 翌年、僕は宇宙に行った。自治会費が200円安かったので…


(完)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る