四
「おいこれから曲がって、いよいよ登るんだろう」と圭さんが振り返る。
「ここを曲がるかね」
「なんでも突き当りに寺の石段が見えるから、門をはいらずに左へ回れと教えたぜ」
「
「そうさ」
「あの爺さんが、なにを言うか分ったもんじゃない」
「なぜ」
「なぜって、世の中に商売もあろうに、饂飩屋になるなんて、第一それからが
「饂飩屋だって正業だ。金を積んで、貧乏人を圧迫するのを道楽にするような人間よりはるかに
「尊といかもしれないが、どうも饂飩屋は性に合わない。──しかし、とうとう饂飩を食わせられた今となってみると、いくら饂飩屋の
「石段は見えるが、あれが寺かなあ、本堂もなにもないぜ」
「阿蘇の火で焼けちまったんだろう。だからいわないことじゃない。──おい、天気が少々
「なに、大丈夫だ。
「どこに」
「どこにでもあるさ。意思のあるところには天祐がごろごろしているものだ」
「どうも君は自信家だ。剛健党になるかと思うと、天祐派になる。この次ぎには
「なに豆腐屋時代から天誅組さ。──貧乏人をいじめるような──豆腐屋だって人間だ──いじめるって、なんらの利害もないんだぜ、ただ道楽なんだから驚ろく」
「いつそんな目に
「いつでもいいさ。
「皮ばかりで中味のないほうがいいくらいなものかな。やっぱり、金がありすぎて、退屈だと、そんな
「いまに落としてやる」と圭さんは薄黒く
「たいへんな権幕だね。君、大丈夫かい。十把一とからげを
「あの音は壮烈だな」
「足の下が、もう揺れているようだ。──おいちょっと、地面へ耳をつけて聞いてみたまえ」
「どんなだい」
「非常な音だ。たしかに足の下がうなってる」
「その割に烟りがこないな」
「風のせいだ。北風だから、右へ吹きつけるんだ」
「
しばらくは雑木林の間を行く。道幅は三尺に足らぬ。いくら仲が
きのうの澄み切った空に
雑木林を
一時間ほどで林は尽きる。尽きるといわんよりは、一度に消えるというほうが適当であろう。ふり返る、
林が尽きて、青い原を半丁と行かぬ所に、大入道の圭さんが空を仰いで立っている。
「おうい。少し待ってくれ」
「おうい。荒れてきたぞ。荒れてきたぞうう。しっかりしろう」
「しっかりするから、少し待ってくれえ」と碌さんは一生懸命に草のなかを
「おいなにを
「だから饂飩じゃ駄目だと言ったんだ。ああ苦しい。──おい君の顔はどうしたんだ。真黒だ」
「そうか、君のも真黒だ」
圭さんは、
「なるほど、
「僕のハンケチも、こんなだ」
「ひどいものだな」と圭さんは雨のなかに坊主頭を
「よなだ。よなが雨に溶けて降ってくるんだ。そら、その
「なるほど」
「困ったな、こりゃ」
「なあに大丈夫だ。ついそこだもの。あの烟りの出る所を
「わけはなさそうだが、これじゃ路が分らないぜ」
「だから、さっきから、待っていたのさ。ここを左へ行くか、右へ行くかという、ちょうど
「なるほど、両方とも路になってるね。──しかし烟りの見当からいうと、左へ曲がるほうがよさそうだ」
「君はそう思うか。僕は右へ行くつもりだ」
「どうして」
「どうしてって、右の方には馬の足跡があるが、左の方には少しもない」
「そうかい」と碌さんは、
「駄目のようだ。足跡は一つも見当らない」と言った。
「ないだろう」
「そっちにはあるかい」
「うん。たった二つある」
「二つぎりかい」
「そうさ。たった二つだ。そら、こことここに」と圭さんは
「これだけかい、心細いな」
「なに大丈夫だ」
「天祐じゃないか、君の天祐はあてにならないこと
「なにこれが天祐さ」と圭さんが言いおわらぬうちに、雨を
「痛快だ。風の飛んで行く足跡が草の上に見える。あれを見たまえ」と圭さんが幾重となく起伏する青い草の海を指す。
「痛快でもないぜ。帽子が飛んじまった」
「帽子が飛んだ? いいじゃないか帽子が飛んだって。取ってくるさ。取って来てやろうか」
圭さんは、いきなり、自分の帽子の上へ蝙蝠傘を重しに置いて、颯と、薄の中に飛び込んだ。
「おいこの見当か」
「もう少し左だ」
圭さんの身軀はしだいに青いものの中に、深くはまって行く。しまいには首だけになった。あとに残った碌さんはまた心配になる。
「おうい。大丈夫か」
「なんだあ」と向うの首から声が出る。
「大丈夫かよう」
やがて圭さんの首が見えなくなった。
「おうい」
鼻の先から出る
しばらくすると、まるで見当の違った半丁ほど先きに、圭さんの首が
「帽子はないぞう」
「帽子は入らないよう。はやく帰ってこうい」
圭さんは坊主頭を振り立てながら、薄の中を泳いでくる。
「おい、どこへ飛ばしたんだい」
「どこだか、相談が
「もういやになったのか。まだあるかないじゃないか」
「あの烟と、この雨を見ると、なんだか
「今から
「そのむくむくが気味が悪るいんだ」
「
「考えるとまったくよけいなことだね。そうして覗き込んだうえに飛び込めば世話はない」
「ともかくもあるこう」
「ハハハハともかくもか。君がともかくもと言いだすと、つい
「いいさ、僕が責任を持つから」
「僕の病気の責任を持ったって、しようがないじゃないか。僕の代理に病気になれもしまい」
「まあ、いいさ。僕が看病をして、僕が伝染して、本人の君は助けるようにしてやるよ」
「そうか、それじゃ安心だ。まあ、少々あるくかな」
「そら、天気もだいぶよくなってきたよ。やっぱり天祐があるんだよ」
「
「また御馳走か。あるきさえすればきっと食わせるよ」
「それから……」
「まだなにか注文があるのかい」
「うん」
「なんだい」
「君の経歴を聞かせるか」
「僕の経歴って、君が知ってるとおりさ」
「僕が知ってるまえのさ。君が豆腐屋の小僧であった時分から……」
「小僧じゃないぜ、これでも豆腐屋の
「その伜の時、
「ハハハハそんなに聞きたければ話すよ。その代り剛健党にならなくちゃいけないぜ。君なんざあ、金持の悪党を相手にしたことがないから、そんなに吞気なんだ。君はディッケンズの両都物語りという本を読んだことがあるか」
「ないよ。伊賀の水月は読んだが、ディッケンズは読まない」
「それだからなお貧民に同情が薄いんだ。──あの本のね
「へえ、どんなものだい」
「そりゃ君、
「うん」
「なあに仏国の革命なんてえのも当然の現象さ。あんなに金持ちや貴族が乱暴をすりゃ、ああなるのは自然の理屈だからね。ほら、あの
雨と風のなかに、毛虫のような
「雄大だろう、君」と言った。
「まったく雄大だ」と碌さんも
「恐ろしいくらいだ」しばらく時をきって、碌さんが付け加えた言葉はこれである。
「僕の精神はあれだよ」と圭さんが言う。
「革命か」
「うん。文明の革命さ」
「文明の革命とは」
「血を流さないのさ」
「刀を使わなければ、なにを使うのだい」
圭さんは、なんにも言わずに、平手で、自分の坊主頭をぴしゃぴしゃと二返
「頭か」
「うん。相手も頭でくるから、こっちも頭でいくんだ」
「相手は誰だい」
「金力や威力で、たよりのない
「うん」
「社会の悪徳を公然商売にしている奴等さ」
「うん」
「商売なら、衣食のためという言い訳も立つ」
「うん」
「社会の悪徳を公然道楽にしている奴等は、どうしても叩きつけなければならん」
「うん」
「君もやれ」
「うん、やる」
圭さんは、のっそりと
薄の高さは、腰を没するほどに延びて、左右から、幅、尺足らずの路を
たださえ、うねり、くねっている路だから、草がなくっても、どこへどう続いているか
最初のうちこそ、立ち登る烟りを正面に見て進んだ路は、いつのまにやら、折れ曲って、しだいに横からよなを受くるようになった。横に眺める噴火口が今度は
「どうも路が違うようだね」
「うん」と碌さんは恨めしい顔をして、同じく立ち留った。
「なんだか、情ない顔をしているね。苦しいかい」
「実際情けないんだ」
「どこか痛むかい」
「豆が一面にできて、たまらない」
「困ったな。よっぽど痛いかい。僕の肩へつらまったら、どうだね。少しは歩行き好いかもしれない」
「うん」と碌さんは気のない返事をしたまま動かない。
「宿へついたら、僕が面白い話をするよ」
「ぜんたいいつ宿へつくんだい」
「五時には
「上りたてから鼻の先にあるぜ」
「そうさな。もう少しこの路を行ってみようじゃないか」
「うん」
「それとも、少し休むか」
「うん」
「どうも、急に元気がなくなったね」
「まったく饂飩のお蔭だよ」
「ハハハハ。その代り宿へ着くと僕が話の御馳走をするよ」
「話も聞きたくなくなった」
「それじゃまたビールでない
「ふふん。この様子じゃ、とても宿へ着けそうもないぜ」
「なに、大丈夫だよ」
「だって、もう暗くなってきたぜ」
「どれ」と圭さんは懐中時計を出す。「四時五分まえだ。暗いのは天気のせいだ。しかしこう方角が変ってくると少し困るな。山へ登ってから、もう二、三里はあるいたね」
「豆の様子じゃ、十里ぐらいあるいてるよ」
「ハハハハ。あの烟りが前に見えたんだが、もうずっと、後ろになってしまった。すると吾々は熊本の方へ二、三里近付いたわけかね」
「つまり山からそれだけ遠ざかったわけさ」
「そういえばそうさ。──君、あの烟りの横の方からまた新しい烟が見えだしたぜ。あれがたぶん、新しい噴火口なんだろう。あのむくむく出るところを見ると、つい、そこにあるようだがな。どうして行かれないだろう。なんでもこの山のつい裏に違いないんだが、路がないから困る」
「路があったって駄目だよ」
「どうも雲だか、烟りだか非常に濃く、頭の上へやってくる。
「うん」
「どうだい、こんな
「少しは歩行きよくなった。──雨も風もだんだん強くなるようだね」
「そうさ、さっきは少し晴れそうだったがな。雨や風は大丈夫だが、足は痛むかね」
「痛いさ。登るときは豆が三つばかりだったが、一面になったんだもの」
「晩にね、僕が、
「宿へつけば、どうでもなるんだが……」
「あるいてるうちが難義か」
「うん」
「困ったな。──どこか高い所へ登ると、人の通る路が見えるんだがな。──うん、あすこに高い草山が見えるだろう」
「あの右の方かい」
「ああ。あの上へ登ったら、
「分るって、あすこへ行くまでに日が暮れてしまうよ」
「待ちたまえ、ちょっと時計を見るから、四時八分だ。まだ暮れやしない。君ここに待っていたまえ。僕がちょっと物見をしてくるから」
「待ってるが、帰りに路が分らなくなると、それこそたいへんだぜ。二人離れ離れになっちまうよ」
「大丈夫だ。どうしたって死ぬ
「うん。呼んでくれたまえ」
圭さんは雲と烟の這い回るなかへ、猛然として進んで行く。碌さんは心細くもただ一人薄のなかに立って、頼みにする友の
大きな山は五分に一度ぐらいずつ時を
毒々しい黒烟りが長い渦を
「おおおい」と呼ぶ声がする。
碌さんは両手を、耳の後ろに
「おおおい」
たしかに呼んでいる。不思議なことにその声が妙に足の下から湧いて出る。
「おおおい」
碌さんは思わず、声をしるべに、飛び出した。
「おおおい」と
「おおおい」と
碌さんは胸まで来る薄をむやみに押し分けて、ずんずん声のする方に進んで行く。
「おおおい」
「おおおい。どこだ」
「おおおい。ここだ」
「どこだああ」
「ここだああ。むやみにくるとあぶないぞう。落ちるぞう」
「どこへ落ちたんだああ」
「ここへ落ちたんだああ。気を付けろう」
「気は付けるが、どこへ落ちたんだああ」
「落ちると、足の豆が痛いぞうう」
「大丈夫だああ。どこへ落ちたんだああ」
「ここだあ、もうそれから先へ出るんじゃないよう。おれがそっちへ行くから、そこで待っているんだよう」
圭さんの
「おい、落ちたよ」
「どこへ落ちたんだい」
「見えないか」
「見えない」
「それじゃ、もう少し前へ出た」
「おや、なんだい、こりゃ」
「草のなかに、こんなものがあるから
「どうして、こんな谷があるんだろう」
「
「なるほど、
「上がれるものか。高さが二間ばかりあるよ」
「弱ったな。どうしよう」
「僕の頭が見えるかい」
「
「君ね」
「ええ」
「薄の上へ
「よし、今顔を出すから待っていたまえよ」
「うん、待ってる、ここだよ」と圭さんは蝙蝠傘で、
「おい」
「おい。どうだ。豆は痛むかね」
「豆なんざどうでもいいから、はやく上がってくれたまえ」
「ハハハハ大丈夫だよ。下の方が風があたらなくって、かえって楽だぜ」
「楽だって、もう日が暮れるよ、はやく上がらないと」
「君」
「ええ」
「ハンケチはないか」
「ある。なんにするんだい」
「落ちる時に
「生爪を? 痛むかい」
「少し痛む」
「あるけるかい」
「あるけるとも。ハンケチがあるなら
「裂いてやろうか」
「なに、僕が裂くから丸めて抛げてくれたまえ。風で飛ぶと、いけないから、堅く丸めて落すんだよ」
「じくじく濡れてるから、大丈夫だ。飛ぶ
「だいぶ暗くなってきたね。烟は相変らず出ているかい」
「うん。
「いやに鳴るじゃないか」
「さっきより、烈しくなったようだ。──ハンケチは裂けるかい」
「うん、裂けたよ。包帯はもうでき上がった」
「大丈夫かい。血が出やしないか」
「足袋の上へ雨といっしょに
「痛そうだね」
「なあに、痛いたって。痛いのは生きてる証拠だ」
「僕は腹が痛くなった」
「濡れた草の上に腹をつけているからだ。もういいから、立ちたまえ」
「立つと君の顔が見えなくなる」
「困るな。君いっそのことに、ここへ飛び込まないか」
「飛び込んで、どうするんだい」
「飛び込めないかい」
「飛び込めないこともないが──飛び込んで、どうするんだい」
「いっしょにあるくのさ」
「そうしてどこへ
「どうせ、噴火口から山の
「だって」
「だって
「厭じゃないが──それより君が上がれると好いんだがな。君どうかして上がってみないか」
「それじゃ、君はこの穴の縁を伝って歩行くさ。僕は穴の下をあるくから。そうしたら、
「縁にゃ路はありゃしない」
「草ばかりかい」
「うん。草がね……」
「うん」
「胸ぐらいまで生えている」
「ともかくも僕は上がれないよ」
「上がれないって、それじゃ仕方がないな──おい。──おい。──おいっていうのにおい。なぜ黙ってるんだ」
「ええ」
「大丈夫かい」
「なにが」
「口は
「利けるさ」
「それじゃ、なぜ黙ってるんだ」
「ちょっと考えていた」
「なにを」
「穴から出る工夫をさ」
「ぜんたいなんだって、そんな所へ落ちたんだい」
「はやく君に安心させようと思って、草山ばかり見詰めていたもんだから、つい足元がお留守になって、落ちてしまった」
「それじゃ、僕のために落ちたようなものだ。気の毒だな、どうかして上がってもらえないかな、君」
「そうさな。──なに僕はかまわないよ。それよりか。君、はやく立ちたまえ。そう草で腹を冷やしちゃ毒だ」
「腹なんかどうでもいいさ」
「痛むんだろう」
「痛むことは痛むさ」
「だから、ともかくも立ちたまえ。そのうち僕がここで出る工夫を考えておくから」
「考えたら、呼ぶんだぜ。僕も考えるから」
「よし」
会話はしばらく途切れる。草の中に立って碌さんが
「おい。いるか」
「いる。なにか考え付いたかい」
「いいや。山の模様はどうだい」
「だんだん荒れるばかりだよ」
「今日は
「今日は九月
「ことによると二百十日かもしれないね」
会話はまた切れる。二百十日の風と雨と烟りは満目の草を埋め尽くして、一丁先は靡く姿さえ、
「もう日が暮れるよ。おい。いるかい」
谷の中の人は二百十日の風に吹き
碌さんは青くなって、また草の上へ棒のように
「おおおい。おらんのか」
「おおおい。こっちだ」
薄暗い谷底を半町ばかり登った所に、ぼんやりと白い者が動いている。手招きをしているらしい。
「なぜ、そんな所へ行ったんだああ」
「ここから上がるんだああ」
「上がれるのかああ」
「上がれるから、はやく来おおい」
碌さんは腹の痛いのも、足の豆も忘れて、
「おい。ここいらか」
「そこだ。そこへ、ちょっと、首を出して見てくれ」
「こうか。──なるほど、こりゃたいへん浅い。これなら、僕が
「
「うん。ちっとも気の毒じゃない。どうするんだ」
「
「曲ってるとも。大いに曲ってる」
「その曲ってる方へ結びつけてくれないか」
「結びつけるとも。すぐ結び付けてやる」
「結び付けたら、その帯の端を上からぶら下げてくれたまえ」
「ぶら下げるとも。わけはない。大丈夫だから待っていたまえ。──そうら、長いのが
「君、しっかり傘を握っていなくっちゃいけないぜ。僕の
「何貫目あったって大丈夫だ、安心して上がりたまえ」
「いいかい」
「いいとも」
「そら上がるぜ。──いや、いけない。そう、ずり下がって来ては……」
「今度は大丈夫だ。今のは
「君が
「だから大丈夫だよ。今のは傘の持ちようがわるかったんだ」
「君、薄の根へ足をかけて持ち
「よし、大丈夫。さあ上がった」
「足を踏ん張ったかい。どうも今度もあぶないようだな」
「おい」
「なんだい」
「君は僕が力がないと思って、大いに心配するがね」
「うん」
「僕だって一人前の人間だよ」
「むろんさ」
「むろんなら安心して、僕に信頼したらよかろう。からだは小さいが、
「じゃ上がるよ。そらっ……」
「そらっ……もう少しだ」
豆で一面に
やっという
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