第十一話 テメーは俺を怒らせた

───ケーキ屋『ディフェンド』───

『ディフェンド』は『オダリム』に古くからあるケーキ屋である。『ケーキを美味しく、ケーキで楽しく』という言葉をかかげており、材料や作り方だけでなく、見た目や演出にも気を使っている。すべて丁寧に作っているため1日に作ることが出来るケーキの数が少なく、完全予約制で予約は半年先まで埋まっている状態である。────maoupediaより抜粋





☆   ☆   ☆   ☆





 ディフェンドは綺麗なチケットとは裏腹に素朴な外装じゃった。大きさはわしらが泊まっている宿と同じぐらいじゃな。入り口の扉の上には年期は入っているが綺麗にしてある看板が掛けられており『ディフェンド』と書かれておる。きっと長年大切にされておったのじゃろう。



「ここが『ディフェンド』だ!早く中に入ろうぜ!」

 


 ホウリはチケットを手に入れた時から文字通り天にも昇るようじゃった。人と合う度に『今からディフェンド行くんだよ~、良いだろ~』と言っておった。

 まるでサンタクロースからのプレゼントを自慢する子供みたいじゃったのう。



「どんなケーキがあるんだろうな?ショートケーキか?果物のタルトとかか?」



 こんなキラキラした顔をしたホウリは始めてみたわい。それほど嬉しいんじゃな。



「うむ、それでは行くか」

「おう!」



 年季の入った扉を押し開けてわしらは『ディフェンド』に入っていった。

 チリンチリンと扉についた鈴が奥からタキシードを来た初老の男性のウェイターが奥から表れた。ウェイターはわしらを見ると少し驚いた顔をする。



「これはこれはホウリ様、本当にいらっしゃるとは思っておりませんでした」

「当たり前ですよ。ディフェンドさんのスペシャルコースを食べない訳にはいかないじゃないてすか。少し苦労しましたが何てことはありません」

「流石はホウリ様です。それではお席にご案内します」



 ウェイターはチケットを受けとるとわしらを席へと案内した。案内される間に少し店内を見回してみる。

 テーブルは7つありそれぞれに2つの椅子がある。5つのテーブルは見るからに金持ちというやつらで既に埋まっており、それぞれ談笑しながらケーキを楽しんでおる。照明はギラギラしておらず落ち着いた雰囲気をだしている。正直、内装だけ見ると普通のカフェとあまり変わらんと思う。

 席に着くとウェイターが恭しく頭を下げた。



「それでは素敵な時間をお過ごしください」

「はい、楽しみにしています」



 ウェイターが去るのを待ってわしはホウリに訪ねる。



「お主、あのウェイターと知り合いのようじゃったが何かあったのか?」

「何てことはねぇよ。ただ、潰れかけてたこの店を救っただけだ」

「いや、何てことはあるじゃろ。いったい何があった?」

「二週間前にこの店の衛生状況が悪いという噂が流れたんだが俺がそれを他の店の陰謀だと暴いた。その時に店の人と仲良くなったんだよ」



 こいつ、この店にとっての救世主みたいなものではないか。それをこいつは何てことはないで済ませたぞ。



「そんなに仲が良いのならチケット位くれたはずじゃろ?」

「俺はな、あくまでこの店を無くしたくないから救ったんだよ。チケットを手に入れるためじゃない。タダでケーキを食べるという失礼な事はしない」

「お主の考えはよくわからん」



 くれるというのなら貰っても良いと思うのじゃがのう。

 そうこうしているうちに先程のウェイターがケーキが乗った皿を運んできた。



「こちら、『オレンフラワーババロア』でございます」




 目の間に皿に乗った少し小さめのババロアが置かれる。ババロアは2層に分かれており下は白いババロア、上の層には透明なゼリーになっており中には小さなオレンジ色オレンの花が浮いておる。



「まるで、宝石みたいじゃな~」

「ああ、とても美味しそうだ」



 わしらがババロアをうっとりと眺めておるとウェイターは『それでは』と頭を下げた後奥に下がっていった。

 



「じゃあ、食うか」

「うむ」



 いただきます。

 ババロアにスプーンを入れる。一口台になったババロアがスプーンの上で宝石のようにキラリと光る。

 少し食べるのを躊躇ったが意を決して口に運ぶ。



「(パクッ)───!?これは!」

「さすがデイフェンドさんだ」



 甘酸っぱいゼリーをミルクのやさしい味わいが包み込む。さらに、爽やか花の香りが良いアクセントになっておる。

 甘さがしつこくなく、それでいて味わい深いからスプーンを動かす手が止まらん。



「……正直、舐めておった。まさか、ここまで美味いとは」

「この街一番のケーキ屋だからな。この世界で見ても三本の指には入る名店だ」

「それはさぞや儲かっておるんじゃろうな」



 わしがそう言うとババロアを口に運びながらホウリが首を横にふる。



「実はそこまで儲かってないんだよ」

「?、こんなに美味いのにか?」

「デイフェンドさんは沢山の人にケーキを食べてもらう為に出来るだけ安価でケーキを売ってるんだよ。正直、利益だけでいえばこの街でも下の方だな」



 信じられん。こんなに美味いケーキが作れるのにそんなに利益が低いとは。

 なんて話をしておったらいつの間にかババロアを食べきっておった。



「……おかわりって出来るか?」

「さすがに無理だ」

「じゃよな~」



 うーむ、誰もいなかったら皿をなめ回していたかもしれん。名残惜しいのう。



「スペシャルコースはまだ始まったばかりなんだから落ち込むなって」

「それもそうじゃな」


 

 まだ名残惜しさは有るが、このレベルが次々出てくると思うと期待のほうが大きい。

 少し待つとウェイターが新しいケーキを運んできた。



「『オレンフラワーババロア』はいかがでしたか?」

「とっっっても美味かったぞ!」

「素敵なババロアでした。さすがディフェンドさんですね」

「お褒めに預かり光栄でございます」



 ウェイターは空いた皿を手早く下げると新しいケーキを置いた。



「こちら、『白いイチの実のショートケーキ』でございます」



 真っ白い皿の上に乗っているケーキは、これまた白く美しい小振りのショートケーキじゃった。



「白いイチゴ────イチの実ですか。入手困難なイチの実をここで食べられるとは思いませんでしたよ」

「この街は各地の様々な特産品がありますから入手しやすかったので、あまり苦労はしておりませんよ」



 ホホッと笑うとウェイターは奥に下がっていった。



「これまた美味そうだな」

「そうじゃなぁ~」

「?、あまりテンション上がってないように見えるがどうかしたか?」

「だってのぉ~、ショートケーキなんてどれでも同じじゃろ。あまり、期待できんのぉ~」



 見た目は真っ白で美しいが、さっきのようなババロアのような華やかさも無い。美味いは美味いのじゃろうが、さっきのような感動が得られるとは思えん。

 そんなわしを尻目にホウリはショートケーキを口に運ぶと、一言『なるほど』と呟いた。



「フラン」

「なんじゃ?」

「お前には色々と教えてもらったから俺も色々と教えようと思う」

「?、何を教えてくれるんじゃ?」

「白いイチの実についてだ。食いながら聞いてくれ」



 ホウリに言われる通りにケーキにフォークを入れて口に運ぶ。



「白いイチの実はな────」

「(パクッ)────!?」

「甘味じゃなくなんだよ」



 食べた瞬間に爽やかな酸味とイチの実の香りが口の中に広がる。スポンジの甘さとクリームの酸っぱさが後を引く美味さになっておる。

 生クリームだとおもったがどうやら違う。このようなクリームは食べたことが無い。



「恐らく白いイチの実の果汁を使ったクリームなんだろう。貴重な白いイチの実を贅沢に使うとかデイフェンドさん本気だな」

「見た目と味のギャップがすごいわい」




 わしがパクパクと食べておるとホウリも満足そうにケーキにフォークを入れた。そのとき




「ホウリって奴はどいつだぁ!」




 突然、デイフェンドの扉が勢いよく開き、腰に剣を吊り下げた荒々しい男が表れた。

 唐突な出来事に他の客は固まり、男に視線が集まる。慌てたように奥からウェイターが男の前に表れた。



「お、お客さま、落ち着いて下さい」

「あぁん!?おめぇに用はねぇんだよ!ホウリってやつを出せ!」



 ギャーギャーと騒ぐ男をウェイターがなんとか宥めようとするが、男はいっこうに静まらない。

 元凶であろうホウリをチラリと見ると、何事も無いようにケーキを味わっておる。



「おい、お主また何かやったのか?」

「またってなんだよ。何もやってねぇよ」



 怪訝そうにホウリが男を見る。その瞬間ホウリと男の目があったのか、男がこちらのテーブルへずんずんと向かってきた。



「そのみすぼらしい格好……、テメェがホウリだな?」

「他の客が豪華なだけで私がみすぼらしい訳では無いですよ」

「んな事はどうでもいいんだよ!テメェのせいで俺の報酬がパーじゃねぇか!どうしてくれんだ!」

「そんなの知りませんよ」



 相手の目を真っ直ぐ見つめつつ、言葉を紡ぐホウリ。

 相手はそんな態度にムカついたのかテーブルに手をかけ、



「ふざけんじゃねぇぞ!」



 思いっきりひっくり返した。ガシャンと音をたてわしの半分しか食べてないケーキが床にぶちまけられた。ホウリは手にフォークを持ったまま微動だにしない。

 杖を出してこいつをぶっ飛ばそうと思ったが、ホウリにあまり目立つなと言われていた事を思い出して躊躇する。

 



「まず土下座しろ!それから俺が貰う筈だった報酬の倍額を寄越せ!それから────」

「だまれ」



 瞬間、氷水をかけられた時のようなゾッとするような感覚が体を襲った。わしは反射的に杖を出して辺りを見渡し原因を探る。これは『殺気』か?

 殺気が出ておる所を見ると、そこにはテーブルをひっくり返されて時のまま微動だにしていないホウリがおった。

 ホウリの殺気にあてられて身動きが出来なくなっておる男の前にホウリがゆっくりと立ち上がる。



「なななな、なんだよオ、オメェは!」

「……だまれっていってんだろ」



 殺気がより一層強くなり、ホウリが男に一歩近づく。男は恐怖のあまり腰の剣に手をかける。



「くくくくく、来るんじゃねぇ!」

「……この街で剣を抜く意味、知らない訳じゃねぇよな?」



 また一歩ホウリが男に近づくと、男は耐えきれなくなったのか、腰の剣を抜きさった。



「……抜いたな?」

「こここ、これ以上近づくとぶっ、ぶった切るぞ!」


 

 ホウリがさらに一歩近づくと男は剣を横に大きく薙ぎ払った。ホウリは慌てずに後ろに下がり斬撃をかわし、剣を振り切った男に一気に接近した後、顔を掴んで足を払い、男の顔を思いっきり床に叩きつけた。もうひとつの手で剣を持っている腕を押さえつける。



「ぎゃあ!」

「動くな。頭蓋骨を砕くぞ」



 ホウリの脅しが効いたのか、男はピクリとも動かなくなった。そんな男にホウリが言葉を放つ。



「お前が犯した罪は3つ。1、無理やり店に押し入り店のものを破壊したこと。2、武装禁止のこの街で剣を抜いたこと。そして、3」



 この日一番の殺気を込めながらホウリは言いはなった。



「俺のスイーツタイムを邪魔したことだ」

「…………………………」



 強すぎる殺気にあてられたからなのか、男は泡を吹いて気絶していた。それを確かめるとホウリは男の襟を掴んで引きずりながら店の外へと向かった。そして、何かを思い出したのかわしを見た。



「フラン」

「なんじゃ?」

「俺はこいつをごうも───憲兵に受け渡して来るから後片付けを手伝っといてくれないか?3分位で戻ってくるから」

「お、おう。任せておけ」



 わしはそれ以外言えず店から出ていくホウリを見ることしか出来なかった。






☆   ☆   ☆   ☆






「いやー、美味かった~」

「そうじゃの~。あんなに美味いケーキは中々食べられんからの~」



 あの後、わしはスキルでテーブルと皿を復元してホウリはあの男を憲兵につきだした。ケーキも復元出来たが、衛生上良くないと言われたので泣く泣く廃棄した。

 ホウリが戻ってきた後、周りの客にホウリとウェイターが謝って事なきを得て、その後にスペシャルコースを満喫した。



「それにしてもお土産まで貰えるとはな。また、あのババロアを食べられると思うとワクワクするわい」

「普段は持ち帰りなんてやってないからな。デイフェンドさんに感謝しなくちゃな」



 買えるときにババロアとショートケーキをお土産として貰った。ホウリは別にいいと言ったのだが、ウェイターが今回と前のお礼として貰ってほしいと言ってきたので、そういうことならとありがたく貰った。



「わしのスキルで劣化させずに保存しておるから夕飯の後にでも食べるぞ」

「ナイスだ」



 手をbにしてホウリがキラキラの笑顔を向ける。

 宿の方に向かって歩いておると、ふとホウリが足を止めた。



「そうだ。ちょっと用事が出来たから先に帰っててくれないか?二時間では戻れると思う」

「うむ、わかった」



 また何かをたくらんでおるなこいつは。まあ、ホウリなら大丈夫じゃろう。

 こうして、とても充実した休日を終えてわしは宿へと向かった。






☆   ☆   ☆   ☆







「……で、失敗してノコノコと帰って来たわけか?」

「申し訳ごさいません。まさか、チケットを取られるとは思いませんでしたので」

「それに、雇った男が暴走してディフェンドに向い、逮捕されたようじゃないか?」

「それは、大丈夫でございます。あの男は我々の事をばらすと命はないと脅しておきました。万が一にも我々に被害が及ぶ事はないかと」

「なら良い。次の計画を実行するだけだ。必ずディフェンドを潰してやる……」

「それは無理だな」

「!?、誰だお前は!どうやって入ってきた!」

「名乗る程の者じゃねぇよ。ただ、あんたらのやったことを知っている者だ」

「……何の事かな?そんな事より、不法進入で憲兵を呼ぶぞ!」

「憲兵呼ばれて困るのはあんたらだろ?スイーツショップ『ローラン』の店主、カルダモさん?」

「……何のことかさっぱりだな」

「ネタは上がってんだよ。あんたらはディフェンドのスペシャルコースに毒を仕込んでディフェンドを陥れようとしたんだ」

「…………」

「計画はこうだ。まず、チケットを商品のイカサマのゲームをしてギャラリーを集める。適当な所であんたらの仲間がチケットをゲットする。そのチケットでスペシャルコースを頼みケーキに毒を入れて食べる。毒入りケーキを出したとなったらディフェンドの信用は地に落ちるからな」

「……1つ聞こう。なぜ、イカサマのゲームという面倒なことをしなくてはならないのだね?チケットがあるならそのままディフェンドに向かえばよいではないか」

「それは、より多くの人に印象付けるためだ。ディフェンドが有名と言ってもこの街で知らない人もいる。そういう人達にも祭りのイベントという形で印象付けた訳だ。1度噂が立てば消すのは難しい。あんたらはそれを狙った訳だ」

「…………」

「あんたらは前に似たような事を実行した。だが、噂は広まるどころかたちまち消え去り、さらに自分達の犯行がバレてしまった。ディフェンドの温情から執行猶予がついたみたいだが懲りてないみたいだな」

「……ハッハッハ、君は面白いな」

「何がおかしい?」

「それは君の妄想だろ?何か証拠があるのかね?」

「………………」

「ある筈がない!何せ私は無実なのだから!ハッハッハ!」

「……いや、もう少しましな言い訳するかと思ってたんだが拍子抜けだな」

「ハッハッ────は?」

「まず、イカサマを働いていた二人と毒を仕込む筈だった男の自供。次に、その3人と交わした契約書」

「え?は?」

「男が持っていた毒をあんたらが購入したという記録。その毒があんたらの店から見つかったという事実───まだまだあるぞ」

「は?え?嘘?」

「正直、計画がずさん過ぎる。毒の購入記録を隠蔽しきれてないし、毒の保管場所に自分の店はアホすぎる。大方、あいつら脅しておけばバレないとか甘いこと考えていたんだろ?」

「…………いや、君は1つミスを犯した」

「いや、会話のキャッチボールしろよ。答えになってねぇよ」

「それは───」

「まさか、一人で来たと思ってるの?バカだな」

「仲間がいるのか?無駄なことだ!私たちには強力な魔道具が沢山ある!お前にはここで消えてもらおう!ハッハッハ!」

「大型魔道具『フェルノ』3つ、小型魔道具『フェイン』5つ、結界用魔方陣6つ、逃走用魔方陣3つ。落ち目の成金にしては良く集めたと思うよ。でも強力では無いな。全部中古だし、魔道具は全部無効化しといたから」

「な!?お前はどこまで知ってるんだ!」

「全部知ってるよ。お前の経歴から余罪まで全部。でも、他にも同じような罪を犯しといて何でばれてねぇの?それだけ知らないんだけど」

「お、お前はいったい……」

「そんなことどうでもいいだろ。後は憲兵に任せるから。余罪も沢山あるから捕まったら永久に外に出てこれると思うなよ?」

「け、憲兵だと!?事件発生から憲兵が来るまで2、3日かかるはずでは!?」 

「何処の田舎の話してんだよ。重要な街には王都との連絡線が充実してるから証拠があれば逮捕状が出るまで3、4時間位だ」

「くっ……(スッ)」

「あ、俺が時間稼ぎしている間にここら一帯に魔方陣無効の結界張ってあるから逃走用の魔方陣使えないよ」

「クソッ、ここまでか……」

(バタバタバタ)

「憲兵が来たみたいだな。後は任せるから」




「ホウリさん、おつかれ様です!今回も助かりました!」

「おう、後は任せた」

「……あの、1つ聞いても良いですか?」

「なんだ?」

「ケーキ屋に突撃してきた男は口封じをされていた筈ですが、どうやって自白させたんですか?」

「簡単に言うと、『お前が自白しなくても雇い主は捕まる。そうしたらお前は逆恨みをされて、命が危ないかもしれない。お前が自白すれば雇い主を永久に檻の中に入れる事が出来て安全かもよ?』みたいな事を言った」

「なるほど、勉強になります」

「もういいか?」

「はい!ありがとうございました!」

「あー疲れた、帰ってババロアでも食おう」

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