やりたくないのにリーダーに……

前述したように、わたしは学級委員に推薦されました。

高校二年生のころです。

わたしには、ふざけてるとしか思えませんでした。

自分がリーダーに向いているとは、

とても思えなかったからです。


わたしは反発し、どうせダメだろうと

生徒会長に立候補。

「DO YOUR BEST!」

とピースサインで叫んだら

ドッとウケて70%の支持率。

まさかウケるとは思わなかった。

衆愚政治そのものだな、と

暗澹たる気持ちになりました。


その事実に絶望し、仕事もいい加減にしました。

それが原因で副会長がグレて問題を起こし

新聞沙汰になってしまったのです。

今おもうと、もっと自分が自覚すれば良かった。


リーダーとして期待されている、と

前向きに捉えられたなら、

やることはいっぱいあったはずです。

学校行事を、もっと面白くするアイデアを募るとか

校則をより学生に近づけるとか。


しかし、そんなことはいっさいしなかった。

だから、わたしが生徒会長だったことは

その当時の生徒たちに聞くと

「びみょー」

だと言われてしまうことでしょう。


リーダーになったなら

平凡な日常が輝いたはずでした。

もっとしっかりした人間になって

人生も、ずいぶん違ってきただろうと思います。


失敗して元々、という考えで、前向きに

リーダーをしていたら、

思い出がこんなに暗いものにはならなかった。

だから、あなたがリーダーになるという貴重な体験を

手にできたのなら、

自分に出来ることを考えて、

せいいっぱいやれ、と助言したい。


「わたしはあなたの行いを知っている。あなたは、

冷たくもなく熱くもない。

むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。

熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、

わたしはあなたを口から吐き出そうとしている」

聖書 新共同訳


中途半端でいると、神さまに認めてもらえません。

やらなきゃと義務感でやるのではなく、

楽しんでやってみてくださいね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る