次章への

朝日を一緒に見るとか

珈琲を一緒に飲むとか

駐車場を苦労して探すとか

あの頃できなかった事は

大人になると特別でもないのね

そこにいちいち笑顔があったのは

いつ頃までだったかな

わたしたち 大人になったね

少しずつすれ違って

締め付ける糸が太くなって

足元には不安要素

知らないにおいに慣れた事にすら気付けない

起きる時間が変わって

なぜか紅茶の茶葉があって

穴場の駐車場を知っていたかのように見つける

そっと唇を噛んで 準備をはじめる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る