1割ちょっとの不可解

文月一

ひさしぶり

見覚えのある こえ で

会ったことのある てのひら で

何年も何年も飛び越えて

苦痛の日常に 割り込んできた

「ひさしぶり」なんて思ってもいない

思い出す程 忘れてなんかない

くちびるに出すことすら許されない

一体いつからいつまで 

わたしは君を好きなんだろう





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