第31話 七日目の蝉
あすふぁると
はらをみせつつ
じたばたと
てあしをもがく
なのかめのせみ
暑く焼けたアスファルトに
最期を迎える蝉
昔なら土の上で最期を迎えられただろうに。
焼かれながらのすがたに。
人差しを出すとつかまってきた。
弱い力で。
せめてと木の枝に捕まらせてやると
どうしてだか、上へ上へと。
本能なのだろうか。
もう、疲れただろうに。
じっと休めばいいのに。
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