ドローン兵器だから
人類の作る機械の性能の向上は目覚ましく、それは軍事分野でも利用された。
ドローン(無人航空機)とそのドローンの格納、補給を行う親ドローン。
それだけで、国の軍隊として成立する。
この国では、軍人と言われるものはほとんどエンジニアで、実際に作戦の指揮を執る(ドローンの操作)をする人は10人程度だった。
その10人がその国の軍隊(ドローン)を操作し敵国の人々の運命を決めた。
しかし、この後何が起こるかを彼らは知らなかった。
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あるとき、ゲーム感覚で軍の操作をしていた者が目を離している間に防衛線が突破され、ドローンの製造工場が破壊された。
ドローンの製造が停止し、供給がなくなり、軍は作戦行動を行えなくなった。
そのとき、軍本部に敵が襲撃してきた。
司令はゲーム感覚で軍を指揮していたが、現場の銃声の音を聞き、逃げてしまった。
敵国の兵がこう言う
「お前たちのせいで父さんと母さんは死んだんだ」
「殺してやる」
指揮官はこう言う
「私たちはただゲーム感覚でしていただけだ」
指揮官たちはこう思った。
「私は今までゲーム感覚で人殺しをしていたのか!?」
また敵はこう思った
「奴らはゲーム感覚で人を殺していたのか!?」
そうして人類は軍の機械化をやめた。
そのほうがよかった、使うほうも使わないほうも、とても人道的だと思った。
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