腕を縫った。
一睡もしないままこの時間になった。ただいま20時44分。不吉な数字だ、
今は「ぼく」と「水月」が混じっている。8:2。
だから文章がおかしいかもしれない。
朝方腕を切った。
何を思っていたのか思い出せない。たぶん、何も思っていなかったかも。
ばっさり。黄色いのが見えた。でも、深くないだろうっておもってた。
病院に行かなくてもいいっておもった
放置すれば治るって。
でも夕方、ふあんになった。
やっぱり行った方がいいのかな
でもお医者さんに怒られるかもしれない。こわい
親友から医療者に頼るべきだといわれて勇気出した。
受付ではごにょごにょとしか言えなくて何回も聞き直された。申し訳なかった
そんなに深くないって言ったけど、怪我を見た看護師さんが結構深いねって言った。
そうなんだってなんだか他人事。
時間経ってるからすぐ縫った時より綺麗にならないかもだけど縫った方がいい言われて麻酔した。
すごく麻酔が痛かった。
ぐさぐさ。色んなところにぐさぐさ。
怪我の場所も4箇所くらいあったから沢山ぐさぐさ。
泣きそうだったけど、自分のせいでこうなってるのだから我慢した
それからぼんやりしてた。
腕は足が痺れた時みたいな変な感覚。
何年か前にも塗ったことがあって、その時を思い出した。でも、何年か前のお医者さんより今日行ったところは優しかった。
怒らなかった。
怒られるような、悪いことしてるのに怒らなかった。
結構ベッドに仰向けになってまってた。
眠気なかった。ずっと蛍光灯をみてた。眩しかった。
何十分経ったかわからない。麻酔が完全に効いたころに水月にぼくが混ざった。
縫う時は見ないようにした。何度も痛くない?って聞いてくれた。
はいって頑張って声を出した。
どれくらい縫ったのかわからない。とても長い時間に思えた
明日から消毒通わないといけない。
自業自得だから、頑張る。
親友に死ぬのを耐えた。医療者を頼ることが出来た。偉いと褒めてくれた。
嬉しい。ありがとう
出来たこととして記録した。
ぼく、私は生きた。生きるを選んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます