なんやかんやで!〜両片想いの南城矢萩と神田夜宵をどうにかくっつけたいハッピーエンド請負人・遠藤初陽の奔走〜

宇部 松清

前書き なんやかんやで物語は始まる

 南城なんじょう矢萩やはぎ神田かんだ夜宵やよいは幼馴染みである。同じ高校に通う二年生で、これはまぁ余談だが、男子校だ。


 細かい経緯というか、心情なんかは一旦割愛させていただくが、この二人、実は両片想い中である。二人は男子校に通う二年生であるからして、当然男同士だ。実は特殊な家庭の事情により男の振りをして男子校に――などということはない。もう完全に男だ。男丸出しである。いや、丸出しではない。出してはいない。安心してください、履いてますよ。


 つまりは、BのL、ボーイズのラブなのである。


 これは、そんな両片想いの幼馴染み同士が、とにかくなんやかんやあって美味しいシチュエーションに持ち込まれるものの、互いに「まさか自分のことを好きなはずがない」「あいつは普通に女の子が好きなんだろうな」「いまの関係を壊したくない」「あいつが幸せならそれで」などと考えて最終的には日和ってしまい、チャンスをものに出来ないもだもだぶりと、それを陰に日向に、あの手この手で、ありとあらゆる手段をもってサポートしまくる『自称・ハッピーエンド請負人・遠藤初陽はつひ』の苦労を温かい目で見守ることを目的とした物語である。


 もういい加減付き合え。

 ここに教会を建てろ。

 神父が来い。

 遠藤お前だけが頼りだ。


 などなど、思っていただければ幸いです。



★次回予告★

 なんやかんやで十一月十一日でもないのにポッキーゲームをすることになった二人!

 ゲームという体ならキスもイケるのでは!? と慎重に一口、また一口を食べ進める二人は無事唇を触れ合わせることが出来るのか!?


 次回、『なんやかんやでポッキーゲームをすることになった二人』!

 ご期待ください!

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