起きると窓から日の光が入っていた

どうやら朝らしい

あちこち痛む身体を起しながらあの人を探した


「・・・いない」


どうやら出かけたらしい


昨日蹴られた衝撃で意識を失った私はあちこちを見回す


「・・・何も変わってない」


当たり前のことだった


何千何回も祈ってきた

これが夢だったら

こっちの世界が夢なら

きっとあっちの世界の私は笑って愛してもらってるはずだから


そんなのは無駄だったけど

今も時折思う

これが夢だったらと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る