第17話 仲間を探してみようと思った

 仲間……と言っていいのかわからないけど、一度、会ってみたいとボクは思った。

 同じように閃輝を操る人間と。


 と言っても手がかりはまるでなかった。


 一度だけネットで呼びかけてみようと思った。

 でも、そんなことをしても誰も反応しないと思ったので、実行には移さなかった。

 

 一応、「#閃輝」や「#光の石」とかで調べてはみたけど、それっぽいものはなかった。

 そもそも閃輝という呼び名自体がボクによる命名なので、他の人がコレをどういう名前で呼んでいるのかわからなければラチがあかない。


 投稿動画サイトで閃輝を披露している人もいなかった。

 じゃあ、ボクが動画を載せたらどうなるかと思ったけど、怖かったのでやめた。


 だいたいボクにできることは小さな小石を作り出すことくらいだし、それだって集中力が切れればすぐに拡散する。


 小石を削って動物の形にしようとしたこともあったけど、できるのはせいぜい○△□といった単純な図形だけ。


 これじゃあ、すぐに飽きられる。


 仲間を探してみようと思ったのも、それが理由だった。


 閃輝の研究は行き詰まっていた。


 閃輝を操れる時間はじわじわと増えていた。

 でも、それを用いて何ができるのかは、未だによくわからなかった。


 ただ、閃輝を武器にして人間にぶつけるということだけは試してなかった。

 

 誰かが大怪我することを考えると、とても実行に移すことはできなかった。

 

 でも一度だけ、それを試そうかと迷ったことがある。



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