ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!その魔石での魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜

鍵弓

第1話 プロローグ

 ダンジョンではなく、タワーにより繁栄をもたらされている世界がある。

 これはそんな世界の物語。


 その昔、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、小人族、獣人、各種族に別れ醜く争っている事に神々は嘆き悲しんでいた。


 それらの種族を合わせて人類、人族として一致団結させる為に各種族の首都にタワーを作ったのが始まりだとの説がある。


 冒険者となれば神々の祝福を得てスキルを得られる。

 人々は魔物と戦う力を得て、タワーから魔物が湧き出るのを阻止しなければならない。


 そういった試練を与える一方、迷宮となっているタワーには魔物がおり、それらを倒すと様々なアイテムを落とし、冒険者はそれらを得る為にタワーに挑む・・・

 しかし最初に現れたタワーは未だ1つも攻略されていない。


 人々の生活の質は冒険者がもたらすその様々なアイテムにより向上し、豊かで平和な世界になっている。


 冒険者も富や名声、スリルや新たな出会いを求めてタワーに登る。

 あるものは巨万の富を築き、ある者は多くの美女を侍らしている。

 その一方で志半ばで息絶える者がいるのもこの世界の理。


 そんな中、数百年に1度別の世界より迷い込む者が現れる。

 時を同じくしてタワーが活性化したり冒険者に牙を向いたり様変わりするとも言われている。


 新たなタワーの発生数が多くもなる。


 過去の英雄が異世界よりの闖入者だった等、最早都市伝説となるおとぎ話が伝わっている。


 ただ、ひとつ言えるのは良くも悪くも異世界よりの迷い人が現れると変化が起こるとされている。


 そんな中1人の青年が・・・


 これは新作ゲームのPVのナレーションだ。

 だが地球ではない何処かの世界、そこでのリアルの話であり、1人の青年が異世界に行くお話し。

 偉業をなす?傲慢になる?それとも埋没する?

 さて、人生を変えられた1人の男の物語を見るとしよう・・・


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 今朝は妙にリアルな夢を見た。

 溜まっているのかな?

 トップレスのフランス人?の若い女性の左胸に、目の前に座る男が手に持ったゴルフボール位の玉を押し付けていた。

 勿論その男は俺。

 その女性は右胸を隠してはいるが、左は乳首が丸見えだな。

 恥ずかしそうにしているが他の女性が見守る中、儀式めいた事をしていた。


 よく聞き取れなかったが、スキルなんちゃらと言葉を発した。するとその玉がすうっと消えていった。

 中々大きいが綺麗な胸だなと思うも、俺はその玉が吸い込まれる様に釘付けだ。

 玉が消えるとその男は目の前にいるトップレスの女に失礼と言ってからバスタオル?を掛けて胸を隠すと顔をまじまじと見た。


「終わりましたよ。魔力探知のスキルが無事に付与された事が確認出来ましたのでコンディションカードを出し、一緒に裏面に表示されているスキルの確認をお願いします」


「す、凄いわ!聞いていた通りよ!ニース、魔力探知がついに手に入ったわ!」


 喜びのあまり急に立ち上がり、ニースと呼ばれたメイド服を着た連れの女の手を握り、ぴょんぴょんと跳ねていた。

 急に立ったので、折角目の前にいる男が胸を隠してくれたそのバスタオルが落ちてしまい、男の目の前でおっぱいがぷるるんとしていた。

 おお!すげぇ!揺れているぞ!


 なんだコレ!?スキル付与と言ったか?


「お、お嬢様、はしたのうございます。折角付与師様が隠された胸をまた晒されており、喜んでもとい、困っておいでですよ」


「きゃああ~!見、見られました?」


「そりゃあ目の前でぷるるんとなればね。ごちそうさまでした」


「えーーん!私のバカあぁ!」


 その後メイドさんに服を着せられ、お金を払いお辞儀をして店?を出ていったな。

 俺も夢とはいえごちそうさまでした!

 すると男の警護の女騎士?が声を掛けてきたが、格好良く綺麗な女性だな。


「主殿、今日のお客様は彼女で最後になるのだが、この後はタワーで良いのだろうか?それとも魔石を買いに行くのだろうか?」


「ありがとう。今日はタワーで魔石をゲットしたいな。魔石屋は昨日見たばかりだからね。準備をしてタワーへ一緒に行こうか!」


 どうやらスキルを付与する商売 をしているようで、かなりの稼ぎのようだ。

 いきなり目の前にトップレスの女がいるとか、変な夢を見たなと思ったがそうではないようだ。

 新作ゲームに対する期待からかな?


 その後、新作ゲームのPVで見たような迷宮?ダンジョン?で魔物相手に戦闘をしている所で目が覚めたのが今朝だ。


 しかしその男こそ、これからそうなるリアルの俺だと知るのは少し先の事だ・・・・


 今は大学からアパートへ帰ったところで、月曜日に提出するレポートを速攻でやり、風呂に入ったり飯を食べたりといつもの日常を過ごす。

 いや違う!今日は金曜日で、今話題のVRゲームのサービススタートの日だ。


 フルダイブのファンタジー物という事。

 普段の視覚とほぼ同じ。

 本物としか思えない風景の画面が公開されているのと、魔物との戦闘シーンが数秒間あるだけで、詳細は謎に包まれている。

 PVだとタワーだか迷宮が物語の中心っぽい。

 ダイブ後、気に入ったら月額3000円の定額を課金してプレイをする感じだ。

 レベル21までは無料で行ける等、余程自信があるのか期待大だ!


 20時にサービス開始で、その1時間前からキャラメイキングが開始出来る。

 そして21時になるとフィールドに降りてプレイ開始だ。


 俺は徳河 英雄(とくがわ ひでお)

 19歳の大学1年生だ。

 身長175cmで痩せ型

 横浜の学生向けのアパートで1人暮らしだ。

 何を隠そう、高校3年の時に剣道でインターハイを制した元剣道マンさ!

 剣道部のない大学を選んだから今はやっていないんだけどね。


 今は根っからのゲーマーで、バイトのない時はひたすらゲームをして過ごしている。

 高校の時に余り遊べなかった反動かな?

 女の子を連れてきてもゲームばかりの筋金入りだ。

 フォ○トナイトのデュオをする時にね。

 顔は普通?かな。


 今やろうとしているのは世界初のフルダイブ型のVRMMOゲームで、タイトルはムーンスットン・オンライン。

 右手に緊急用のバイブレーターを装着し、フルフェイスのヘルメット型のツールを装着する。

 このヘルメットはケーブルでパソコン本体と繋げている。

 覚醒しない場合、ゲーム内から緊急用のバイブレーターを作動させ、強制的に目覚めさせる仕組みだ。

 睡眠中にニューロリンクが確立される仕組み云々だが、よく分からないし、仕組みには興味はない。


 フェイスシールドを下ろすと近未来的な画面が現れ、ゲームにダイブする為の睡眠導入の画像と音楽が流れる。


 今は19時半だ。


 布団よし!

 玄関施錠よし!

 トイレよし!・・・済ませたぜ!

 飯よし!・・・たらふく食ったぞ!

 部屋の照明よし!

 おむつよし!・・・恥ずかしいがおむつもしたぞ!


 ダイブしていると尿意に気が付かないから間違いなく失禁するそうで、推奨されていて買ったんだよ。

 ニュースにも出ていたな!若者が大人用のオムツを買いに走っていて、インタビューを受けていた奴もいたし。


 で、少し早いが無事にダイブできたようだ。

 まるで本物の肉体のようだが、取り敢えず目の前にある机に座る。

 何の変哲のないデスクトップパソコンがあり、キャラメイキングの始まるのを待つ。


 すると画面に小さく点滅しているところがある事に気が付いたので、取り敢えずポチる。

 触るなとか、スイッチとかあれば触るよね!基本だよねー!


 ゲームの注意書きがあり、冗談やネタではなく、本当に異世界に転送される。

 一方通行で戻って来られず、異世界に行った場合この世界では存在しなかった事になる。


 なるほど、中々凝っているな。

 なんでもそこでの死は本当の死だとかの脅し文句が書かれていたが、小説とかによくあるネタ?だと思う。

 それっぽい雰囲気を出す演出と判断してニタニタする。 

 俺の心を踊らせてくれよ!



後書き失礼します。

作者からのお願いです。

少しでも面白い、先がきになると思って頂きましたら、フォローと★★★で応援してもらえると励みになります。


2023/3/16追記

また、異世界でぺったんこさん!

ですが、第8回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考に残りました!


こちらも宜しくお願いします!

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