片想い
香崎 莉愛
片想い
心の奥底に、眠ってる言葉があって、でもそれを君に伝えるには、はばかって、そんな想いを君はきっと知らないよね。
もしも、今日、私が君に何も言わなければ君の中では、私はただのクラスメートだった人として、終わりだよね。
でも、私は、そんなの嫌だよ。
初めて話したとき、君は言った。
「好きなことを見つけて、それを頑張ってるのってすごいな。」
あの頃、頑張っていたことが報われなくて、好きなことだったけど、才能ないってあきらめようって考えるくらいつらかった。でも、君の言葉で、私は、
救われたんだ。誰にも認められなかったけど、君だけは、認めてくれた。私はそのとき、君の優しさを知った。
「勉強もできて、頭もいいのに、それを自慢したりもしないし、ましてやあんないい奴とか羨ましいし、尊敬してる。」
君と何回目かに話したとき、君は、君の友達のことをそういっていたよね。
そのとき、でもそのことはあいつには、言わないでって言ったよね。恥ずかしいからって。私は、そのとき、君の友達想いなところを知った。
それからは、よく君と話すようになった。
話すたびに君の良さを知ったんだ。
そして、いつのまにか君のことを目で追うようになった。
意識するようになった。
君に恋をした。
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