第494話 セイタカアワダチソウ

あまりこちらでは見なかったのに、数年前から目立つようになってきた。

私が子どもの頃は、あの黄色い花粉が体に悪いという話があって、近くを通る時は息を止めたりもしていた。


うちの庭にも進出してきて、こちらがコロナでへばっているうちに、背もしっかり高い黄色い花が咲くようになっていた。

まだ体が本調子でないことと、やはり花粉を吸いこむのは悪そうなので、必要最小限だけ電動のハサミで切っておいた。


遷移なのだろうか。

世話をする人のいなくなった畑も雑草だらけになり、この黄色い花がたくさん咲いている。


こういった外からきた植物は増やさないためにもせっせと刈り取ったらいいのだが、まだそこまでの気力も体力も追いついていなくて、あっという間にあちらを見てもこちらを見ても黄色の花が咲き誇っているという景色になってしまっている。


根っこから毒素が出て、他の種の成長を阻害すると聞いていたが、どれもこれも元気に育っていて、なんだかわからない。


どくだみは北側にたくさん生えてきているし、ウルシ科のそれも元気。


少しそれらを切りに外へ出たら、知らない間に蚊に刺されている。


そして家の中でも何か足の多い虫を踏んずけてしまって、謎の咬み傷が。


雑草を刈らないと、こうした虫の猛攻も抑えられないから、なんとかせねば。

田舎はやっぱり恐ろしい。

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