第489話 クリーニング

夫のワイシャツは、形状記憶のものなので家で洗っておけばいいのだが、スーツやコートとなると、どうしてもクリーニング店に持っていかなくてはならない。


これが地味に田舎では面倒で、夫がコロナを貰ってきた時に着ていたスラックスを出しにいけていない。


その後すぐに発熱して療養に入ったこともあるが、なんとなくそのスラックスに付着したウイルスが不活性化してくれないと持っていくのは非常識じゃないかと考えて、広げて放置したままだ。

もう持っていっても許されるとは思うが、ついつい忘れてしまう。


買い物ついでに持っていけばいいのだ。それだけなのだ。

それなのに買い物メモは持っていっても、スラックスを小脇に挟むのを忘れてしまう。


11時までにクリーニング店に持っていき、その日の午後5時以降に受け取る。

それだけとは思っても、出かけるのに基本車だと、あれやこれや考えることが多くて、


「あ!またスラックスを持って出るのを忘れた!」となる。


私が病院に行くついでに持っていけばいいのかもしれなかった。

それもついつい自分の保険証や診察券やマスクを準備している間に忘れてしまう。



明日こそは持っていこう。

また近いうちに出張があるそうだから、きちんとしておかなくては。


そう思いつつも(これはツーパンツのスラックスだから、もう1本あるからなあ)と自分を甘やかせてしまう。

体がまだ本調子でもないから、最低限のことをしているだけで午後からどかんと疲れがくるのもあって、まあいいか、次でもいいかと延び延びだ。反省。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る