第482話 一進二退

調子に乗ってプチツーリングを続けたら、急に体調が悪くなってしまう。

ゴミを捨てに行くだけで息が上がる状態なのに、前傾のきついバイクで出かけるのは良くなかったのか。


乗っている間は咳も出ずに快適なのだが、目的地に着いて歩くとどっと疲れた。

それがそのままこの体調につながったのだと反省している。


コロナ後遺症とハッキリ言われているのだから自重すべきなのだ。

ブレインフォグとかいう状態にはなってはいないが、長い時間読書をすることができなくなっている。

内容は頭に入るが、なんだか疲れるのだ。

没入はできるのだ。疲れるのが早く、寝落ちしてしまう。


咳も完全になくなってはいない。

喉を潰されるような苦しさもちょくちょく顔を出す。

息は吸えるが、胸が痛む。


昨日は一日じっとしていた。

最低限の家事はして。


休み休み。

トイレもぎりぎりまで行かない。


今日は受けた仕事を片付けて、これから昼寝。

その前にお米を炊く準備をする。


街ではコロナ後遺症を専門に診ている医院もあったりするようだが、こちらでは見つからない。

単純にコロナ感染する人間も少なめで、後遺症になる人間もさらに少ないから需要がないのだろう。


このだるさ。コロナ感染で熱が平熱に戻ったあたりと変わらないくらい。

咳の痛みがなくなり回数が減っただけ。


うっかり小走りしたりするとこの世の終わりのような咳が出て、呼吸困難になるくらいの酸素を吐き出す。

そうなると数秒、意識が飛ぶ寸前となる。


週末にあまり変化がなければ、来週また病院行きかな。

病院に行くのも実は疲れるのだ。

車を運転して病院へ行き、診察をうける。

処方箋薬局までまた車を運転して行き、説明をきいて薬を受け取る。


HPポイントもMPポイントもその時点で一桁台。


昔は全部病院で薬も受け取って会計も一度だけで済んだのになあと。

車を駐車場に入れるだけで嫌な汗をかく人間からすると、あっちこっち行くのが辛い。

すぐ近くに処方箋薬局のある総合病院へ最初から行けばいいじゃないかと思うかもしれないが、田舎の総合病院はいわゆる老人専門病院みたいなところが多くて、不必要な検査を山ほどして時間もお金もかかる上に、別の病気を捻りだしてくるから油断ならないのだ。


信頼できる個人病院に行く方が安心。

それもなかなか見つからなかったりね。

それに田舎だと病院の駐車場がどこにあって、どれくらいとめやすいかも大事。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る