第435話 買い置き 作り置き

コロナに罹る前と、罹ってロキソニンで熱が下がっている時間帯になんとか作り置きをしていたので、味はわからないながら食べ物は確保できている。


今日はアイスを買い出しに、お客さんが少ない時間帯に急いで行ってきた。

いつもなら田舎なので布製の手作りマスクを着用だが、今日は感染者なので不織布マスクを。

もちろんアルコールを使って手は除菌して、買うものだけ触る。

一か所に留まらない。余計な物を触らない。


マイバッグにアイスを詰めて、早足で車に乗り込む。

走りたいところではあるが、さすがにそこまでの体力はない。


夫婦二人の生活になってから、夜に突然何かガッツリ食べたいという人もいないということで、あまりレトルトや冷凍食品を買い置きしなくなっていたが、今回は反省した。

台風などの前にはそういうものを停電に備えて買い置きするのだが、まさかのコロナでは間に合わなかった。


知人にきいてみると、家族が発症してから、別の家族が発症するまでの期間が5日くらいということだったから、油断していた。

まさか、2日で症状が出るとは思ってもみなかった。


親族が近所に住んでいれば、ドアノブや物置に差し入れをお願い!とSOSを出せるのだが、私たち夫婦は地元の人間じゃないからアウト。

夫の職場の人にお願いもできない。うつったら申し訳ないから。


ひたすら夫婦二人でなんとかする。


今日はアイスのほかにスポーツドリンクも買ったから、ちょっと安心。

のど飴も買った。


昨晩は咳で苦しくて、泣きながら起きた。

夫もうなされていて、「苦しい。苦しい。」と横から聞こえていた。

なかなかの地獄絵図である。

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