第101話 散歩

 アランは、スタンとボッサを連れて森へ続く道を歩いていた。


 タイラーのところに、結局泊まってしまった。2人とは少し距離をおきたかったのにな。




 スタンとボッサは、森に入る前で、座っている。さっきまで楽しそうにじゃれ合いながら散歩してたのに。


 ……。

 アランは、どうしたものかと考えた。



「やっぱり来たのね。」

 ニーナとチルチルが、木の陰から出て来た。


「ポールは?」


「だいぶ遅くまで話してたから、みんなまだ寝ているわ。きっと。」

 アラン達は、また3部屋続き部屋を借りていたので、みんなでそのまま泊まったのだろう。


「ニーナも、眠いだろう、今からでも戻って寝たほうがいいよ。」

 アランは、森の様子が昨日とまるで違うことを気にかけていた。


「もう、目が冴えちゃってるわよ。1人で行くなんて危ないからダメよ。」

 ニーナは、腕組みして絶対ついて行く気だ。


 やれやれとアランが折れた。


「もしかしたら、危険かもしれないから離れるなよ。」

 アランは、森に向かい歩き出した。


「もちろんよ、せっかく2人っきりだもん。」

 ニーナは、嬉しそうにアランと並び歩き出した。


 ……。なんだよ、話しでもあるのか?ポールの奴、疎そうだからなー。俺に恋バナされても、アドバイスとか出来ないんだけど。


 とにかく今は、森に集中したかった。


 スタさんは、肩に乗っているし、ボッサは足元から離れない。

 チルチルも、かなり警戒している。


 アランは、一夜明けてこんなに様子の変わった森を、不思議に思いながら歩いていた。


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